出版社内容情報
戌井 昭人[イヌイ アキト]
著・文・その他
内容説明
ロックバーで練乳と戯れる男、「パイ毛」で夏の到来を感じる男、ゴリラのドラミングに対抗する男…(芥川賞5回落選経験あり)最も芥川賞に近かかったけれど、既に一番遠い著者が贈る、国内外で出会ったヘンテコおじさん観察記!
目次
第1章 キテレツな男たち(花屋の息子;突然の撮影 ほか)
第2章 愛すべき男たち(帰ってきた馬鹿者に感動;選民酒場 ほか)
第3章 おっかない男たち(自転車;借金、眼鏡、過払い ほか)
第4章 情けない男たち(テイッシュのペーパー;今年も来年 ほか)
著者等紹介
戌井昭人[イヌイアキト]
1971年、東京生まれ。文学座を経てパフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」を旗揚げし、脚本を担当、出演もしている。2009年『まずいスープ』で作家デビュー(表題作は芥川賞候補に)、2014年「すっぽん心中」で川端康成文学賞、2016年『のろい男 俳優・亀岡拓次』で野間文芸新人賞を受賞(このシリーズの前作『俳優・亀岡拓次』は安田顕主演で映画化された)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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桜もち 太郎
11
芥川賞落選5回、それでも書き続ける作家戌井。彼こそ「厄介な男たち」なのかもしれない。刻みよいエッセイは、彼の歩んできた道そのもの。バックパッカーをしていた若い頃の話、数々こなしてきたアルバイト、切り取られた日常の何気ない風景、そして尾籠な話などなど面白く読むことができた。面白かったのは第4章「情けない男たち」の「鳩とわたし」だ。大嫌いな鳩を助けなければならない状況が目に浮かんだ。そろそろ、本当にそろそろ芥川賞あげてもいいんじゃないか。作家としての欠陥?が何かあるのかな。いい作品書いているんだけどなぁ。 2023/03/26
ko-sight
1
巡り合った厄介な男のエッセイ101話。筆者も間違いなく変で厄介な男だと思った。2024/03/28
パンハイム
1
短編でさくさく読めた。ところどころ話を盛ってるのではと感じるところもあったが、話のオチがあり楽しめた。2024/01/20
マサ
1
エッセイ。だが、まるで著者の小説のような厄介な男が多数登場する。いやこれは逆に実際に出会った厄介な人々が彼の小説のモデルになっているということなのだろう。本人が意図せずに厄介にはまり込んでしまうところに何か哀しさと共に諦めと可笑しさがにじみ出てくるところは著者の小説と同様だ。読後にほのかな温かさが漂い心が軽くなる。2023/02/08
フランク
1
☆22022/10/20