内容説明
アルゼンチン最南端の町から北極海まで、南北アメリカ大陸縦断。リヤカー引いて世界中を歩いてきた男が、五大陸踏破を目指し最後の旅に出た。心に決めた“着くと約束”は果たされたのか…?完全人力、時速5キロの大冒険紀行!2万5千キロ徒歩の旅!
目次
第1章 パタゴニアから始まる最後の旅(南米前編)(世界の果て;トルウィンのパン屋さん ほか)
第2章 アンデス山脈を越えて(南米後編)(ラグーナルート;三ボリビアーノの空中散歩 ほか)
第3章 長い休息―行くかやめるか(南米番外編)(旅の終わり;歩行再開 ほか)
第4章 火山と民族(中米編)(ニカラグアにて想う;危険な中米 ほか)
第5章 極寒の歩行は終着点へ(北米編)(ナバホ族の赤い大地;冬の北米 ほか)
著者等紹介
吉田正仁[ヨシダマサヒト]
1981年鳥取県生まれ。2009年より四年半をかけて相棒のリヤカーとともに歩徒で地球一周分にあたる4万キロを踏破。ユーラシア大陸、北米大陸を横断、オーストラリア大陸、東南アジアを縦断した。その後、2014年からアフリカ大陸を縦断。リヤカー徒歩の旅で巡った国は60カ国にのぼる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tetsubun1000mg
6
2009年にユーラシア大陸、北米横断、オーストラリア縦断など4年かかってリアカーを引きまくる。 2014年にはアフリカ大陸縦断と2冊を読んでだいぶ年月が経っていたので、まともな生活をしていると思っていたが、南北アメリカ大陸をリアカーで歩いていたとは驚き! 暑さと寒さに強盗や過激派の心配もあるだろうに、体一つで歩き続ける筆者はまさに「クレイジー!」 過去の作品より泣き言が少なくなり、淡々と歩いた地域の風景や、現地の人、サイクリストとの触れ合いもうまく書かれており一般の中南米、アメリカ市民の優しさが伝わった。2021/06/28
マッキー
5
リヤカーを引いて世界を旅した人の本。荷台の重さや陽射し、食料確保のプレッシャー、天候、体力、そして出会う人々のやさしさ。苦しいことも楽しいことも凝縮されている。2022/09/09
DEE
4
アルゼンチンを出発しゴールとしていたエクアドルのキトに到着するも、再びモチベーションを高め北極海を目指す。リアカーを引いて徒歩で。「何事も一歩ずつ」という言葉を、これほど説得力を持って言える人はそうはいないだろう。とてもわくわくさせてくれる本だった。2024/11/13
Naaahoookooo
2
清々しい気分にさせてくれ一緒に旅をした気分になれる素敵な本でした。 この人のストーリーを見ていると不可能はない気がしてくるし、何事も少しずつやれば達成できるし、助けてくれる人もいるんだなと思えて勇気が湧きました。 自分が訪れた場所の話が出てくると、言語化が難しかった感動が綺麗な言葉で言語化されいてそれも読んでいて気持ちよかった。2022/03/08
mokutan
1
一言で言えばまさに、クレイジー。同じ事を考える人はいるかもしれないが、本当にやってしまう人にほこの言葉しかない。でも、時代を進め、常識を変えてきたのも、こういったクレイジーな人たちである事も事実。 次はどんな挑戦をするのかが楽しみです。 2021/07/25