内容説明
昔の話をするおじさんはなぜ嫌われるのか。残念な人になりたくないあなたに送る、日本一発信力のあるバーのマスターによる面白くてためになる大人考察エッセイ。
目次
第1章 人間関係、コミュニケーションについて(いつまでも同じ自慢をする人たち;漠然とした質問では盛り上がらない ほか)
第2章 仕事と成功について(思い込みの強い人ほど成功する;誰でも見つかる自分の才能の探し方 ほか)
第3章 男女の関係、結婚について(勘違い野郎の子孫が我々男性;男が香水をつけるのってどう思いますか? ほか)
第4章 マナーやふるまいについて(最近できた飲食店でのマナー;飲食店で「おすすめは?」と聞くこと ほか)
第5章 大人になるということ(おじさんがやるべきこと;不倫は本当に時間の無駄 ほか)
著者等紹介
林伸次[ハヤシシンジ]
1969年生まれ。徳島県出身。渋谷のワインバー「bar bossa(バールボッサ)」店主。レコファン(中古レコード店)で2年、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)で2年、フェアグランド(ショット・バー)で2年勤務を経た後、1997年渋谷に「bar bossa」をオープンする。2001年ネット上でBOSSA RECORDSをオープン。選曲CD、CDライナー執筆多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョンノレン
31
題名はやや物々しいけれど、全く説教臭さや押し付けがましさのない穏やかな語り口の著者と、居心地良く同じ時を過ごせて、ほっこり。長年のバー経営や接客の中での人間観察や、その現場でのルポや心理学的な知見も踏まえて、様々な切り口から誰もが思わず聞き入る話題を提供し、バランス良く説得力のある落とし所に導く。話題もかなりアップデートされており新鮮。硬めの話題から恋愛に係る柔らかめの話題まで、老いも若きも性別も問わず参考になるかも。とどのつまりは「お互いに気持ちよく」が肝なのかな。そこに持っていくための知恵が満載です。2022/07/09
ま
25
バーテンダーのコラム集。カウンター越しに観察してきた人間模様がね、人をよく見てるなって感じで、いやー面白かった。「大人になるということは、できるだけ嫌いなことをなくしていくこと」「(マウンティングせず)『素直に受け入れる』って、実はすごく創造的な行為」「おじさんの役割は、若い人に常識を教えることと、若い人を引っ張りあげること」「まずい、つまらないと言うのは考えることを放棄したということ」「おっさんの不倫は若い女性の貴重な時間を奪う行為。やめとけ」などなど。2021/10/26
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
25
俗物エッセイ。並行して読んでる本が重厚だから余計に軽さが際立った。内容はごもっともだと思うが、これは売るかな。2020/12/03
奈良 楓
12
【良かった】● 著者はBARの経営者。 ● 第1章の人間関係、コミュニケーションについてが印象深かったように思います。自慢のポイントがその人の限界、など。 ● 飲食店経営者の本音が割合赤裸々に描かれていると思います。2023/07/02
シクロ
8
noteも読んでいるので、林さんがいいなと思う大人像が自分がいいなと思う大人像になってるなと、本を読んで再確認した。悪口を言わない、マウンティングから距離を置くというのはかなり意識してる。(それでも漏れ出てるかもしれないけども…) 良い大人までの道のりは果てしなく遠くて、そこに辿り着こうとする時、偽善じゃないかと思われることもあるだろうけど、それでもより良くを目指していくのは悪いことではないと思う。2021/01/21