内容説明
おやつの数だけ物語がある。全国各地で大切に作られてきた、おばあちゃんの手作りおやつのはなしと思い出の味。全編レシピ付。
目次
北海道 金井智子さん・くずまんじゅう
岩手県 梅津末子さん・がんづき
茨城県 宮田好江さん・揚げ餅
東京都 松崎智恵子さん・つみれ汁
新潟県 本間テルさん・斎藤チイ子さん・かいもち
静岡県 坂田スズさん・遠州焼き
愛知県 鈴木ときさん・鬼まんじゅう
岐阜県 大原加代子さん・じゃがいものあぶらえ団子
三重県 森孝子さん・くるみ饅頭
奈良県 一阪テル子さん・すり焼き〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オレンジメイツ
26
「図書館本」久しぶりに鬼まんじゅうが食べたくなりました。2022/05/27
くさてる
20
日本のおばあちゃんたちが手作りするおやつ。揚げ餅、鬼まんじゅう、すり焼き、カステラ……。同じようなシンプルな材料のものが違う名前で登場するあたり、そうだよね、そんな凝った材料で手のかけたものはおやつにはならないよね、なんて思って見ていたら、がっちり数日がかりで作るものも出てきた(笑)しかしどれもシンプルで、家庭で作る美味しさ。丁寧な取材が伝わるような文章と良い写真、全国のおやつ紹介など面白いコラムもあって、素敵な一冊でした。2018/04/07
バニラ風味
16
高齢の女性にインタビューし、昔の暮らし、その中で作った懐かしいおやつの回想を聞き、レシピを掲載。全国のいろんなお菓子があって、作ってみたいと思うものが多々あった。豆板菓子、といもまんじゅう、じり焼き…など、今では、あまり食べなくなった貴重なお菓子のエピソードやレシピを本として伝えていくのは、おおいなる意義がありますね。おばあちゃんたちの写真に、亡き母の面影が重なり、なんだか、しんみりして気分に。そんな暮らしがあったのね、お疲れ様、と一人一人に、親近感がわきました。2024/01/19
シルク
14
カステラとかつみれ汁とか。「おばあちゃんのオヤツ!」がテーマの1冊。わたくしは「おばあちゃんのオヤツ」の思い出は無いなぁ……けど、「おじいちゃんのオヤツ」の思い出はある。3歳あたり、帰省したある日、台所でおじいちゃんが「カリカリトーストにりんごの煮たのをのっけて、潰したのん」を作ってくれた。わたくしはいつも母親にくっついていたし、田舎では大概姉達のそばにいたものだが、その時はなぜかわたくしとじいちゃんだけだった。振り向いてトーストをわたくしに向かって差し出す笑ったじいちゃん……を、妙にくっきり覚えている。2019/05/21
ぽけっとももんが
7
図書館新着本。わたしの母とほぼ同世代の「おばあちゃん」がおやつの思い出を語り、作ってくれる。母も、山や川で遊び、柿や木の実なんかを食べた話をしていた。実家にはところてんつきもあったけれど、天草から作っていたわけではあるまい。おやつとしてこういうものを食べてできた身体と、スナック菓子でできた身体はやっぱりちがうんだろな。市販のおやつは美味しいからやめられないけど。2018/03/31