内容説明
美貌の青年画家ロレンツォと恋に落ちたスコルピア家の令嬢メラルダ。キアラ卿との結婚の約束を破り、ロレンツォと逃げることを決意したメラルダだったが、侍女ユーニケとバルバロン家嫡子アンドレアの策略によって、ふたりは引き裂かれる。ロレンツォは惨殺され、メラルダはむごい責め苦にあった末にラグーナにその身を投じたのだった…。やがて時は過ぎ―。その名を落としたキアラ卿と、スコルピア家で采配を振るうようになっていた侍女ユーニケが、相次いで邪悪な死を遂げる。彼らの死の陰には、金髪の青年シルヴィオの存在があった。シルヴィオは、バルバロン家の令嬢ベアトリクサにも近づいていく。不思議な気配のシルヴィオに戸惑いながらも、激しく彼に惹かれるベアトリクサ…。残酷なまでに美しく気品に満ちたシルヴィオの正体とは!?水の都ヴェネチアのパラレルワールド“ヴェヌス”で繰り広げられるタニス・リー傑作ファンタジー「ヴェヌスの秘録」シリーズ第3巻。
著者等紹介
リー,タニス[リー,タニス][Lee,Tanith]
1947年イギリス・ロンドンで生まれる。CatfordのPrendergast Grammer Schoolで中等教育を受け、9歳から創作を始める。卒業後は図書館助手や店員、文書整理係、ウェイトレスなどの仕事に就き、25歳の1年間は美術大学で学ぶ。1970年から1971年にかけて子供向けの本を3冊発表。1975年DAW Books USAから『The Birthgrave』を出版して以降、立て続けに26冊を上梓し専業作家となった
柿沼瑛子[カキヌマエイコ]
英米文学翻訳家。早稲田大学第一文学部日本史学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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