感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Midori Matsuoka
9
ストーリー仕立てで「学ぶこと」について考えることができる本。 タイプの違う3人の小学生が、身近なところから疑問を持ち、自ら考え色々なことに気がついていく。 塾にも通っているいわゆる「頭のいい子」カズと注意散漫で授業中注意されてしまうようなタイガは一見正反対な性格のようだけれど、実は探究心旺盛という点では共通している。知りたい、と思ったことを知識だけで埋めるのではなく、手を動かしたり意見を交わしたりして自ら探っていくことが「学ぶこと」の面白いところなんじゃないかと読んでいて思った。2025/02/28
はるる
5
登場人物は5年生でおさななじみの3人。天真爛漫、思ったことは何でも口にして、行動するタイガ。マイペースでまわりからは「不思議ちゃん」と思われているシホ。学校の成績はトップでも、塾では低迷中のカズ。知識をうえつけられていると、自分で問いをもつことは難しい。自分で問いをもって、考えつづけること。それが本当の勉強。 タイガやシホが輝ける学校は、すばらしいと思う。2023/07/03
motoryou
3
たくさんの「答え」を知り手持ちを増やすのが「勉強」みたいな感覚を持ちがち。でも、本当にそうかな?ってこと。自分の頭で、自分のやり方で考えること、問いを持つこと。それが学びだし、楽しい。とかく、今の学校では答えがあっているか、知っているかに傾倒しがち。そして、それが「学力」、手持ちの知識を増やすことが「学力向上」のようなメッセージだったり。それはごく一部。。「見る位置を変えてみる」ってこと。一人ひとり自分を主役にしてみよう。後半に、教科書を「フリーズドライの食品」に例えているのは、なるほど、でした。2023/07/08