内容説明
自然・農村・都市・旧郊外の破壊、地域文化の喪失、環境・エネルギーへの負荷、流動化と匿名化による犯罪の増加、大量浪費空間の出現による現実感覚の変容、大量消費による意欲の低下、生活空間の閉鎖化による子どもの発達の阻害、アイデンティティ危機から生まれるナショナリズム―ファスト風土化がもたらすこれらの問題から地域を守るためにはどうすればよいのか?中心市街地の衰退を阻止する方法から、人が集まる街づくりや建物・場所の潜在力を引き出す街づくりの試み、子どもが遊び育つ街や真の田園都市の姿、そして風土と建築の関係までを、社会学・都市計画論・建築学などの論客一〇人が明らかにする。
目次
序章 「街育」のすすめ―ファスト風土以外の環境に住むことは、われわれの基本的な権利だ
第1章 日本の商店街は世界のお手本―中心市街地の守り方
第2章 真の田園都市を目指して―神戸・舞多聞みついけプロジェクト
第3章 「人が集まる街」をいかにつくるか―プレイスメイキングという思想
第4章 子どもがよく育つ街―街が子どもに与える影響から
第5章 都市の中で自然と住む―「便利な生活」から「便利で豊かな生活」へ
第6章 東京都心、空きビル再生の計画と実践―マイ・ロスト・シティと都市再生のストーリー
第7章 地方都市の潜在力を引き出す―蔵プロジェクト
第8章 風土がつくる建築―場所の固有性を復活させる
第9章 ファスト風土の外にこそ多様な世界がある―対談 オギュスタン・ベルク×三浦展
著者等紹介
三浦展[ミウラアツシ]
1958年新潟県生まれ。一橋大学社会学部卒業。パルコの情報誌『アクロス』編集長、三菱総合研究所主任研究員を経て、消費・都市・文化研究シンクタンク「カルチャースタディーズ研究所」を設立。消費社会研究家、マーケティング・アナリストとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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