“学問”の取扱説明書

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  • サイズ B6判/ページ数 362p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784861822445
  • NDC分類 002
  • Cコード C0030

出版社内容情報

現代思想にまつわる数多くの書籍を手がける著者による、文系学問の横断的な入門書。用語・人名解説、ブックガイド付。

内容説明

哲学・思想、政治学、経済学、社会学、法学などの人文系諸学問について大学院生と学部生の質問に答える形で、わかりやすく、かつエレガントに、学問のツボを押さえ、さらには、学問をする上での勘違い、陥りやすい間違いを、一冊にまとめた画期的入門書。

目次

第1講 哲学・思想―「哲学」と「思想」の境界!?(哲学・思想ってなに?;「純哲」業界と人生訓の哲学 ほか)
第2講 政治学・政治思想―「政治」はどこにあるのか?(「自由主義」と「民主主義」;「話し合い」という問題 ほか)
第3講 経済学・経済思想―「正義」を担保するための議論(経済学と格差問題;格差問題とマルクス主義の亡霊たち ほか)
第4講 社会学・社会理論―「社会」を設計する!?(社会学説小史;日本の社会学 ほか)
第5講 法学・法哲学―大学と「法学」という特殊な空間(法学のイメージ;司法試験と法学 ほか)

著者等紹介

仲正昌樹[ナカマサマサキ]
1963年広島生まれ。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。現在、金沢大学法学類教授。「ポストモダン」が流行の80年代に学生時代をすごす。現代ドイツ思想、社会哲学、基礎法学などの“マトモ”な学問から、テレビ、映画、アニメ、はたまた松本清張などの“俗っポイもの”まで幅広くかつ真剣に議論を展開する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たばかる

18
学問的なものと<表層>学問的なものを区別する、社会科学+哲学の裏話。ネット論評やキャッチーな学問イメージをもとに参入してくる学生らへの苦言に満ちている。総体としては学問の敷居が低くなっているがゆえに、何が本来の学問領域なのかの線引きが困難になっている。諸学問の伝統性+(まっとうな)学問界隈のディシプリンに対し現代のポストモダンなあるいはラディカルな現実実践をどう交差ささせるのかは考えうるべき課題である。2022/11/09

さえきかずひこ

4
読みたい本が増えてしまったので、面白かったが、読まなければ良かったのかもしれないと感じたり考える訳だが、後の祭である。文藝に生きる者としては法学の項がすこぶる面白かった。法学はつじつま合わせと権威主義って印象は迫力があるし、まあそんな単純なものではないのだろうけど、どうしたってそれが心に残るのは否めない。2010/10/20

takashi1982

3
学生と院生の2人と著者(仲正)による対話編。対話のなかで人文・社会科学のそれぞれの学問についての著者の大ざっぱな見取り図を著者は示してくれる。大学の先生と居酒屋に行くとこういう面白い話はたくさん聞けるけど、その手の楽屋オチ的な話を一冊の本にまとめたものだと考えればいいともう。2009/10/04

tanukiarslonga

2
学生と院生相手に人文系の学問のお作法について相変わらずの超毒舌で質疑応答形式で講義してくれる親切な本。ネット言論の喧騒に左右されなくなる効能あり。2019/11/16

おっさん

0
5つの人文系学問のついて、その現状と学問を取り巻く人々のことを語る。2009/08/15

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