内容説明
ドイツ語の翻訳を手がける雨宮郁は、月に一度、恋人に会いに出かける。一年半前に仕事で知り合った高橋とは不倫の関係だ。ある日、高橋に別れ話をされている現場を知り合いの薬剤師・雑賀徹志に見られてしまう。雑賀は東洋薬が専門で、趣味は流木集めという変わり者だ。その雑賀に「辛い恋なんかやめて、俺のところにこい」と言われるが…。ロマンチック・ラブストーリー。
著者等紹介
小川いら[オガワイラ]
12月10日生まれ。大阪府出身横浜在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あやめ
4
どうにも読み直したくなって、再読。不倫男が記憶よりクズすぎて腹立ったけど、やっぱり攻めが印象に残ってて好きだわー。2016/01/24
BL小説メイン@ネタバレ注意
3
★5.0。幸せな恋愛を知らなかった受が攻と出会い、幸せになるお話。受の葛藤や苦しみ、そして新しい恋に踏み出すまでの気持ちの流れが丁寧に描かれています。攻は史上最高の年上包容攻!ただ包容力があるだけでなく、攻もまた辛い恋愛を知っているという過去が攻に深みと影を持たせています。飄々として厳しい事を言っちゃう攻に最初は反発する受も、厳しさの裏にある温もりと強さに惹かれ、ようやく自ら不倫と決別するために踏み出すんです。攻はイイ男だし、受はようやく幸せを掴んだし、読後感が最高でした。2012/09/24
ミル婆
3
せつなくて、まっとうな人達のお話でした。二人とも幸せになってほしいなぁって、余韻を感じる素敵なストーリー。2011/01/05
アガサ
3
ドイツ語の翻訳者・郁は仕事で知り合った高橋と不倫関係にあり、高橋から別れ話を切り出されたところを、知り合いの薬剤師・雑賀にみられる。雑賀は辛い恋なんかやめて俺のところへこいといって・・雑賀が郁のことをすごく大事に思ってるのがよかった。不倫相手の高橋はほんとに、最初から最後まで本気ではなかったんだな~と。2010/02/20
0655
2
借本。ともかく攻が包容力と人間味のあるいい男で、自身の事も受の事もきちんと見つめていて時に衝突も恐れずに誠実に受に迫っている。どうしようもない不倫男に縋り付いてなかなか吹っ切れない受に時にイライラしてしまったのだけど、そう簡単に心変わりできるような人ならきっと攻も惹かれないんだろうな。それにしても不倫男、最後の逢瀬に子どもを連れて現れるなんて最低の礼儀すら持ち合わせてないよ。あまりに腹立たしくて毛が逆立つかと思った。2013/09/30