内容説明
17歳の目線が捉えた地獄。全長270メートル、全幅40メートル、基準排水量62000トン、世界最大の空母「信濃」に乗り組んだ一通信兵の悲惨と過酷な原体験。戦死者1500人、長く重い沈黙を破って赤裸々に吐露する。
目次
1 朦朧の艦底―おーい、ここはどこだ?
2 少年兵へ―そうだ!海軍だ
3 工廠のドックへ―でっかい艦だ!
4 惨憺たる進水―ガリ、ガリ、ドドン
5 その名は「信濃」―信濃は“信州”、信州は“神州”
6 出航準備―髪の毛と爪を入れろ
7 魚雷、四発―ドドーン、ドドーン
8 ダイビング―“ふんどし”だけになれ!
9 幽閉の日々―どこの島だ、ここは?
10 終章に代えて
著者等紹介
蟻坂四平[アリサカシヘイ]
1928年、宮城県桃生郡河南町に生まれる。大日本帝国海軍少年兵を志願し、空母「信濃」に搭乗。東北学院大学短期大学部卒業。逓信省、電電公社、電気通信共済会などを経て現在NPO法人「でんでん宮城いきいきネットワーク」理事長
岡健一[オカケンイチ]
1931年、東京府豊多摩郡生まれ。神奈川県湘南高校、早稲田大学第二政治経済学部卒。電気通信省、電電公社、NTTと35年間の勤続を経て現在、南房総でミニ果樹園を経営
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