内容説明
今静かなキューバ・ブームが起きている。それはゲバラでもなくサルサでもなく、有機農業大国としてなのだ。アメリカの経済封鎖のなか化学肥料もないキューバは、それを逆手にとって有機農業を選択、オリーブ色の革命といわれたキューバ革命をまさに緑のそれに変貌させている。日本の生協がキューバと交流し、農産物・農産品を産直しブームに。本書は、貧しくとも明るく自由なキューバとの交流から産直までの苦労話や、人々が助け合い連帯するキューバ社会を通して新しい協同社会を考える。
目次
私たちにとってのキューバ
協同組合、キューバへ行く
有機農業大国キューバ
キューバ社会と日本社会―貧しさと豊かさのパラドックス
協同社会の可能性
生活者の国際化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroyuki Nakajima
1
この本はキューバからコーヒー豆(クリスタルマウンテン)を苦労の末キューバ政府との協力関係を築きあげ、直輸入に漕ぎ着けた生協の方によって書かれて居ます。 キューバは本州と同じくらいの面積に人工1100万人、経済的には貧しい印象が有りますが、医療費教育費は無料、農業では有機栽培が盛んという豊かさを持った国です、本を読む前とは印象が良い意味変わりました、同じ共産主義でも北朝鮮とは全く異なっていて、政治に関しては日本よりも良い印象を受けました。有機が進められた背景には化学肥料の購入が困難だった事情もあるようですが2011/12/24