- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 電撃文庫
内容説明
どうか、お願いです、この惑星に奇跡の力を持った誰かがいるのなら。来年も、その次の年も、その先もずっと、みんなが一緒にいられますように―キーリとハーヴェイは、ラジオの兵長を直すための旅の途中、首都治安部隊に捕まった。彼らはキーリを実の父親に会わすと言う。迷った末に、キーリは(監視付きで)ハーヴェイ、兵長と一緒に首都に向かう。移動の列車でヨアヒムも現れ、無理やりキーリたちと同行する。しかし、この首都行きが、キーリ、ハーヴェイ、兵長、そしてベアトリクスやヨアヒムの運命までも決めることになる。シリーズ完結エピソード“死者たちは荒野に永眠る”は(上)(下)巻構成。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおでん@やさどく管理人
19
表紙の通り、ヨアヒムとベアトリクスの物語が影のメインといってもいいかもしれない。ベアトリクスの幸せだった過去と明かされるハーヴェイとの関係、終わりを迎えてやっと気付いたヨアヒム自身の思い。最終作、穏やかにみんなで帰ることはできるのだろうか…。2015/10/15
ひなた*ぼっこ
16
物語が終わってしまうのが嫌でしばらく積読してたけど読み始めた。キーリ作品は主要キャラが別行動しがちで誰かしら消息不明だったりしてたから皆出てくるの嬉しい。終幕感強いのは切ないけど割りとすき。2019/05/11
まいまい
7
再読。17歳になったキーリにハーヴェイは言う「みんなで帰ろう」。キーリの父親登場。首都では不死人のできそこないたち大暴れ。本当にみんなで帰れたらいいね。下巻へ。2020/06/11
みずあや
7
変わりたくない終わって欲しくない時、そういう時が自分にもあったのでキーリの願いに本当に共感しました。でもいつか終わる時が来る事をもう知っている自分がいて、だからキーリにもちゃんと前に進んで欲しいなと思いました。このシリーズ思うことがありすぎてうまく感想書けないです(><)2014/10/19
みやち🐹
5
再読。ついに始まってしまいました最終章。カラー絵のベアトリクスが美しいんですよね。天使と称する気持ちがよく伝わってきます。ヨアヒムとハーヴェイを分けたものって本当にささやかでそれでいて大切なものな気がします。優しさや暖かさなど、多くの言葉には出来るけども自分にも他人にも力となるために必要なそんな何か。ヨアヒムも持ってないわけじゃなかったんだけどなあ。本当に教会が犯した罪は重いですよ。理不尽な状況の中、それでも戦い続ける彼らの姿はかっこいいです。いざという時に仲間と一緒に戦えるそんな人間になりたいものです。2018/12/29