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出版社内容情報
私の小学校では一階から二階に上がる階段の所に鏡がかけてあった。
夜中の二時に鏡の前に立つと、幽霊が映ると言われていた。
昔、一人の女の子が夜中の学校に探検に行ったきり、帰ってこなかった。
心配したみんなが次の日になって見に行くと、その鏡の前に女の子の上履きが揃えて脱いであった。
その女の子は鏡の向こうに行ってしまったと噂になった。
鏡は私が四年生の時に取り外されて、今はない。
八純啓の死――それは果たしてなにを意味するのか。
事件の終焉かそれとも別の事件の始まりなのか……。
超人気現代ファンタジー第7弾!
内容説明
私の小学校では一階から二階に上がる階段の所に鏡がかけてあった。夜中の二時に鏡の前に立つと、幽霊が映ると言われていた。昔、一人の女の子が夜中の学校に探検に行ったきり、帰ってこなかった。心配したみんなが次の日になって見に行くと、その鏡の前に女の子の上履きが揃えて脱いであった。その女の子は鏡の向こうに行ってしまったと噂になった。鏡は私が四年生の時に取り外されて、今はない。『連作・鏡の中の七不思議』の作者である八純啓が変死し、行方不明になっていた赤名裕子と大木奈々美が戻ってきた。だが異変は止まらない。そして…!超人気現代ファンタジー第7弾。
著者等紹介
甲田学人[コウダガクト]
1977年、岡山生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
63
怪異の感染源であった八純が顔面を切断されて死に、失踪していた女生徒二人が帰還した事で、怪異は終わったと思われたが、尊敬する先輩であった八純を文芸部に殺されたと思い込んだ範子は、彼らに対して、ドス黒く濁った復讐の炎を燃え上がらせていて……。八純と同じ世界を見るために眼球が燃え上がるような激痛に耐えながら、左目にガラスの欠片をいくつも埋め込んでいく範子の狂気が恐ろしく、大切な人を失った悲しみや憎悪で塗り固められた彼女の目が凄絶だった。鏡の中に引きずり込まれたり、鏡に写る人がギョロリと目を向けてくるのが怖かった2017/01/22
まりお
41
下巻。魔女に良いようにしてやられた、て感じだな。救うどころか、殺してしまった。解決出来た経験がある分だけ、今回のことは残念仕方がない。魔女の計画により、不穏な種をバラ撒かれ。魔女が何を目的としているのか、気になりつつ次回へ。2017/12/29
坂城 弥生
38
この学校に大迫栄一郎の仕掛けはどれだけあるのか…2022/02/08
眠る山猫屋
23
異界が現実を浸食する・・・。合わせ鏡の向こう側と、こちら側が混在し、世界が暗転した。文芸部の仲間たちもそれぞれ心のうちに秘密を抱え、物語は黄昏てゆく。ターニングポイントの巻。闇色に染まる空気感が重苦しい。2017/08/10
Yu。
20
い、痛い! 凄惨極まりない地獄絵図が!!もう広がる“感染”に校内はカオス状態。そもそも学校自体が、ね…。“魔女” 十叶、“夜闇の魔王” 神野が放つ言葉一つ一つがググッと確信へと近づく一冊ではありますが、なんだか悪い方向へしか向かない気が… おまけに文芸部内での軋轢が今後の不安を更に煽ります。2015/01/12