感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たいけい
2
検診の順番待ちの間に読了。解説者は親鸞の著作に宿業という言葉が一回も用いられていないという。用いた著作が伝わっていないという可能性もあるのではないか?作者の異義批判には真っ向から批判するものと言い足りないことへの批判とあるように思う。解説者はいわゆる後序に親鸞の信心の吐露が三つほどしるされているという。往生、浄土、信心、念仏、本願等を読者がどのように了解しているかが問われる。読者が難しく感じるのは作者に追い付いていないからではないだろうか?末尾の法難の記録と本文の関係の理解にも影響することだと思う。2020/08/20
たいけい
1
師訓編、歎異編、後序の中の各章の幾つかに「そのゆえは」という言葉が省略されていると思われる個所がある。短い文章だが省略された言葉を補う必要があるものがある。また、同様に「も」、「をも」という言葉遣いにも気になる。直接、文章や言葉にしていないものをも含んでいることを示していると考えられる。従って字面を読むだけで読み切れるものではない。いろいろな人がこの書物について書いている。それらの書籍を読むことと並行してさらに繰り返し読み続けていこうと思う。歎異抄本文を読むだけでなく、古文の文法や知識を学ぶ必要を感じる。2020/10/23
たいけい
1
阿弥陀の浄土に往生するには阿弥陀仏を念ずる念仏より他ない。阿弥陀仏の誓願を信じる信心一つで阿弥陀の浄土に往生することを明確にしている。そのことで後世の人々の疑惑や不審をはらそうとしている。逆に言えば、作者が主題にしている事柄が読者に課題になっていないと何を訴えているのか理解できないだろう。前半は作者が聞き取った親鸞の言葉を伝えている。後半は親鸞の教えを領解する上で非常に紛らわしい主張に対して反論・批判している。きっと作者自身がその主張を聞いて混乱し迷ったからではないだろうかと思う。それは誰の身にも起こる。2020/08/13
たいけい
1
早口で音読して約40分で読了。本文は分量的に後半のいわゆる歎異篇のほうが多いことに改めて気づかされた。また文中に「」でくくられている言葉が誰の言葉か注意する必要があると思った。親鸞、法然、異義者、作者、世間等が考えられる。また、本文のところどころで主語が省略されていたり、敬語表現が用いられているところがある。古典・古文の常ではあるが、気を付けて読まないといけないと思った。解説で目安として書き出してある本文の各章の主題は参考になる。話す親鸞というより作者が聞き取った親鸞と言ったほうがより近いかもしれない。2020/08/12
たいけい
0
いつでも読めるように鞄に入れて持ち歩いている。だがなかなか開かない。時間や場所を決めて読むよう習慣づけようと思う。一読すぐに了解できる類のものではない。繰り返し読み、我が身に引き当てた比較・考察を重ねる中から得られるものがあると思う。本願、念仏、往生、浄土等のキーワードについての学びを深めることも大事だ。山のようにある参考書、解説本は必要と思えば読めば良いと思う。まず本文を熟読玩味し、疑問点を調べ、また本文に帰る。これを繰り返す。親鸞や作者の本意を深く知ろうという思いを持って読むことが大事な書物だと思う。2020/11/10
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