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北海道大学スラブ研究センタースラブ・ユーラシア叢書
国境・誰がこの線を引いたのか―日本とユーラシア

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  • サイズ A5判/ページ数 192p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784832966611
  • NDC分類 329.23
  • Cコード C1031

内容説明

日本を取り巻く3つの国境問題―尖閣・竹島・北方領土。このチャレンジをどう乗り越えるか?ヨーロッパ、コーカサス、中央アジア、南アジアなど世界の事例から考える。多様な視点から踏み込む日本初の本格的な国境問題研究。

目次

第1章 日本の外で「固有の領土」論は説得力をもつのか―欧州戦後史のなかで考える
第2章 国境と民族―コーカサスの歴史から考える
第3章 旧ソ連中央アジアの国境―二〇世紀の歴史と現在
第4章 カシミールと印パ・中印国境問題
第5章 竹島問題と日本の課題
第6章 中国と日本・ASEAN間の国境問題―波立つ東シナ海と平穏な南シナ海
第7章 中ロ国境問題はいかに解決されたのか―「北方領土」への教訓

著者等紹介

岩下明裕[イワシタアキヒロ]
所属、北海道大学スラブ研究センター。専門分野、ロシア外交、特にロシアとアジアの国際関係(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

10
第五章「竹島問題と日本の課題」のみ再読。119頁。竹島問題の端緒は1952年1月18日にある。この日、李承晩大統領が公海上にラインを引いて、竹島が自国の領土である事を宣言した。李承晩がなぜ竹島を自国の領土としたのか、三つの理由がある。第一は漁業権問題。1945年に日本が敗戦し、朝鮮半島に独立国家ができてからは日本と朝鮮は国と国との関係になる。すると独立した韓国としては日本の漁船が勝手に入ってきては困る。そこで公海上にもかかわらず線を引いた。これが「李承晩ライン」だ。この李承晩ラインの中に竹島が含まれていた2018/02/22

coolflat

8
ドイツ・ポーランド国境問題(オーデルナイセ線)の歴史の流れ。戦後、キリスト教民主同盟のアデナウアー首相は西ドイツを経済的に強い国にするために、資本主義経済圏につく。そして国民に支持されたという背景。対する社会民主党は現実路線をとり、NATO加盟賛成の立場へと転じる。この路線転換の結果、ブラント社会民主党は政権奪取に成功する。ブラント外交とヘルシンキ宣言の中で、ドイツが国境を侵さない事を約束した結果、ドイツへの恐怖が薄らぎ、東欧=共産党体制の崩壊に繋がる。共産党体制の崩壊はドイツへの安心感が前提になっている2016/03/30

Hiroki Nishizumi

4
既知の内容が多かったものの、ドイツ領土の変遷、外交カードとしての李承晩ラインなどは認識を新たにした。何れにせよ我が国固有の領土と叫ぶだけでは問題解決にならないなと感じた。2014/11/19

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