目次
第1章 臨死体験
第2章 「あの世」の様子
第3章 臨死体験は存在しないのか
第4章 意識は肉体を持つ―体外離脱体験
第5章 霊体の出現
第6章 魂のゆくえ―死者の意識は存在するのか
第7章 科学と超常現象の接点
第8章 浄土はどんなところか―大乗仏教の浄土観
第9章 瞑想の浄土・臨死の浄土
第10章 チベット仏教と『死者の書』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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作者は科学的なアプローチをもって臨死研究に臨んでいると述べる。この「科学的」の理解が我々に誤謬をもたらすと作者は警告する。私たちが「科学的」というとき、そこには唯物的な発想が根付いている。しかしそれは遠い昔のデカルト的「科学」であり現代の不確定性原理に基づく「科学」によれば超常現象の理解も可能である、という。後半に入っての臨死体験と東洋宗教を重ね合わせる箇所にはチベット仏教の怪しさも相まって説得力が欠けていた。しかし臨死研究に対する意識は単なる好奇心から生きて行く上で有用な学問へと格上げされた。2017/07/10
在我壷中
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驚いた!いきなりの『宗派に依る臨死体験』と。『神道』を神社へ鎮守の杜へ『共生』し、仏教(私には浄土真宗、祖父、父そして私と疑問、迷うことなく受け親しみ繋いできたのでした)そんな私には、『宗派による臨死体験』へ何とも、受け入れ難く理解し難い。読み進めて、理解はしようと、出来るとは考えるのだが、最後に、日本人の、死への臨場へ『畳の上』現代社会へは数%だ『お金』『長生き』至上主義社会への一石へと。『死』を考えることは『宗教』?現状、我が国へは思想無き、哲学無き、宗教無き社会へと、そんな社会への『死の体験』是非!2013/10/15