目次
日本禅における三つの思想類型
禅における生産と勤労の問題
奈良時代の禅
仏照徳光と日本達磨宗
道元の時間論
七十五巻本『正法眼蔵』編纂説再考
日本天台本覚思想の形成過程
鎌倉期初頭に観る禅密の交流と瑩山禅師
日本中世禅思想の展開 臨済禅を中心として
宋学の伝来と禅僧の宋学観〔ほか〕
感想・レビュー
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こんがら童子
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            中世における禅僧の宋学に対する知識についての論文が面白かった。禅林儒学の先駆的存在である円爾弁円の教学的立場は宋学中心主義であったり、蘭溪道隆の儒学的教養も宋学に傾倒していることもそうだが、室町中期の五山派の僧達は儒語を借りて禅を広めたのではなく、もうそれ自体、価値あるものとして語り始めたと言うことも非常に興味深かった。つまり儒仏一致を説いていたということだ。義満も五山の禅林に宋学についての知識を得ようとしていることから、知識人の間では宋学の知識はかなりの重要な位置にあったと言うことが分かる。でも何でだ?2010/02/14
          
        


 
               
              


