日本美術史の水脈

日本美術史の水脈

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  • サイズ A5判/ページ数 915p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784831505958
  • NDC分類 702.1
  • Cコード C1070

出版社内容情報

辻惟雄先生の還暦を記念して編まれた、気鋭の美術史研究者33名による、日本・東洋美術史学の一大論集。 

内容説明

日本美術特質論から日中美術関係論まで。あるいは様式論から図像解釈学までを含む日本美術史研究の精華。

目次

第1部 日本美術の視点(銀と追憶―「源氏物語絵巻」から「夏秋草図屏風」を結ぶもの;元禄美術における文字遊び―英一蝶の見立て絵を中心に;秋田蘭画を読む―小田野直武筆「不忍池図」をめぐって;外光表現の遊戯性―江戸の洋風趣向;見世物としての絵画;近代史学としての美術史学の成立と展開)
第2部 宗教と造形(釈迦誕生モティーフにおける中国的変容の指標を求めて―潅水場面の雲に着目して;与願印の絵画化における短縮法の問題;法隆寺金堂旧壁画「伝山中羅漢図」について;図像の力―黄不動尊の造形的環境;空海と東寺講堂の諸像;延暦寺維摩居士像試考;中尊寺金色堂壇上諸仏の移動問題について)
第3部 和と漢1(「元暁絵」に明恵像を見る;祭礼草紙考;ヴァージニア美術館所蔵中世やまと絵系扇面画の紹介;雪舟筆「慧可断臂図」をめぐって;秋月と宗淵;狩野雅楽助についての新提案―伝狩野雅楽助筆「花鳥図」屏風をめぐって;「唐獅子図屏風」をめぐる考察―その主題と制作背景について)
第4部 作家と意匠(春信錦絵の代作者に関する一考察;上方役者絵『翠釜亭戯画譜』の作者について;鏡のなかの女たち―歌麿美人画の一手法について;藤田嗣治の1930年代―裸婦と戦争画をつなぐもの;MOA美術館蔵「山水蒔絵手箱」の主題について―蒔絵に描かれた中世の宇治;江戸時代五十嵐様式の蒔絵―秋草文様を追って;小袖雛杉本研究序章―近世の流行における出版の役割を中心に)
第5部 和と漢2(日本扇絵の宋元明への流入;瀟湘八景源流初探;平泉の寺院と五台山の思想;夏珪と室町水墨画;顔輝筆「蝦蟆鉄拐図」とその日本における展開;江戸時代における煎茶美術と中国文人趣味)