内容説明
フーリガンに関する情報は少ない。というのも、もう一つ我々日本人には理解しにくい存在でもあるからだ。それは、日本という国においては、サッカーというスポーツそのもののあり方や位置付けがヨーロッパや南米とは異なるということもある。したがって、ファンの意識やサッカーの位置づけも違うからでもある。しかし、2002年のW杯では確実にフーリガンは上陸してくるのである。だから、我々はそのフーリガンに備えなければならない。それには「フーリガンとは一体何なのか」ということを知っておくことが必要となる。そこで、本書では、さまざまな角度から、フーリガンに対する傾向と対策を分析してみた。
目次
1 オウムより恐いフーリガン(フーリガンとはどんな者?その歴史と実態;過去のW杯で起きたフーリガン騒動―暴動と殺戮の歴史;フーリガンの起こり得る背景と日本)
2 フーリガン、その傾向と日韓対応(フーリガンスタジアム危険度―2002FIFA World Cup開催地;提言 フーリガン;フーリガンから身を守れ ほか)
3 検証 サッカーとフーリガンその現実(法治国家日本の治安は大丈夫か?―フーリガン法が日韓共催にもたらすもの;サッカーというスポーツが持つ宿命的悲劇;現地目撃者が、その実態を語る「フーリガンの驚異と狂気」 ほか)