出版社内容情報
虚構の歴史観に挑む原田実の古代学論集「幻想シリーズ」、待望の第5弾。古田古代史学を批判的に検証しつつ、新たな多元的古代学の方法をとおして、万世一系イデオロギーの虚妄を超克する。
1.「多元」と「王朝」~古田史学の内面的総合的理解への一試行 「多元的」は六〇年代の語彙/「多元的古代」の内容の変化/「王朝」の定義/「王朝」を示すものは文献史料のみ/大和朝廷への忌避/矛盾する規範/「関東王朝」という揺らぎ 2.六世紀の新羅来寇伝承について 『二中歴』の新羅来寇伝承/『八幡愚童訓』/『日本年代記』/『豫章記』/河野氏は渡来系か/元寇と河野氏の始祖伝承/結論 3.二つの日向国~景行記・九州遠征記事AtoZ 富木隆の掲げる六つの特徴/鈴木武樹が掲げる三つの疑問/古田武彦が掲げる七つの謎/ 坂田隆の掲げる三つの不審点/その他の疑問/九州王朝からの盗用!?/景行は九州の天皇か/坂田隆説の弱点/浮羽―日向間には飛躍も断絶もない/抹殺された旧日向国 4.万世一系イデオロギーの中国的受容~『旧唐書』と『新唐書』の間 『旧唐書』と『新唐書』/『宋史』の証言/東方神仙境思想/東方君子国思想/追記 5.記紀歌謡の伝承に関する一考察~段階的変質について 従来の記紀歌謡研究の大勢/『古事記』倭建の歌に関する疑問/神武記に見られる宮廷歌謡の濫觴/宮廷歌謡と民間の歌が未文化の時代/河内王朝における宮廷文化の形成/饗宴の儀礼化―雄略天
内容説明
虚構の歴史観に挑む原田実の古代学論集。古田古代史学を批判的に検証しつつ、新たな多元的古代学の方法をとおして万世一系イデオロギーの虚妄を超克する。
目次
1 「多元」と「王朝」―古田史学の内面的総合的理解への一試行
2 六世紀の新羅来寇伝承について
3 二つの日向国―景行記・九州遠征記事A to Z
4 万世一系イデオロギーの中国的受容―「旧唐書」と「新唐書」の間
5 記紀歌謡の伝承に関する一考察―段階的変質について
6 木村鷹太郎の邪馬台国論をめぐって―遙かなり埃及
7 『三夢記』親鸞真作説への疑問
8 足摺岬縄文灯台騒動・最後のまとめ
9 古田史学の未来
10 古田武彦氏に学ぶ強弁の研究
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hyena_no_papa
-
- 電子書籍
- 大人になる前に知ってほしい 生きるため…
-
- 電子書籍
- アウトブライド-異系婚姻-[ばら売り]…
-
- 電子書籍
- 鷹王と純潔の踊り子〈大富豪の結婚の条件…
-
- 電子書籍
- 週刊パーゴルフ 2020/7/28・8…