佐高信の筆刀両断 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822803612
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0036

出版社内容情報

辛口サタカの心は熱い!評した本は400冊。圧倒的な読書量と見識!怒りのペンをふるう著者の原点を示す一冊です。新装版3部作の第1冊目になります

はじめに

「こころ」が大事と、よく言われる。「物」より「こころ」が大事なのであり、「物質文明」の時代は終わったのだ、と決まり文句のように喧伝される。
 しかし、そうなのだろうか。「物」が「こころ」に与える影響は無視できないのであり、「物」がちゃんとしなければ、「こころ」もまともにはならないのではないか。
「こころ」「こころ」言いたがるココロ主義者たちは、「物」はきちんとしないでもいいから、とにかく「こころ」を大事にせよと説いているように見える。
 とりわけ日本の会社の社長たちは、そう主張しがちだが、たとえ待遇がどうであっても、お前たちは「こころ」を清く保っていろ、と言いたいのだろう。つまりは、詐術としての「こころ」の強調である。
 松下幸之助から稲盛和夫まで、そんな経営者ばかりでウンザリするが、幸之助はそれを活字化する出版社までつくってしまった。PHP研究所がそれである。
 また安岡正篤から相田みつをまで、彼らを手助けする説教師にも事欠かない。それらを私はガマン教と名づけているが、「筆刀両断」の私のペンは、結局、そのゴマカシを暴くために使われてきた。
 敬愛する高木仁三郎の著作集を刊行する七

目次

1 斬人斬書(読めば損する「信長」や「家康」;もういいよ「安岡正篤」 ほか)
2 日々に読書あり(経営者の自慢話ではなく、膝を打って共感する人間の生き方;遠いアフリカで働く商社マンの切なさが伝わる経済小説の秀作 ほか)
3 社会を読む人を読む(しなやかでしたたかな久野収の批判;責任あれど権限なし現代サラリーマン ほか)
4 その折り折り(いやらしさも赤裸々に;「面白さ」の背後に怒り ほか)

著者等紹介

佐高信[サタカマコト]
1945年生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。郷里の高校教師、経済誌の編集長を経て、評論家となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢仙人

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佐高氏の若かりし頃の毒は強烈ですね。今も凄いと思いますが。ところで、最近寺島氏のラジオで西部氏と佐高氏が仲良く出演していましたが、この本を読むと佐高氏は西部氏を当時は信用していなかったように感じます。何かあったんですかね。紹介されていた本の何冊かは買い求めて読みたい。2011/04/14

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