出版社内容情報
辛口サタカの心は熱い!評した本は400冊。圧倒的な読書量と見識!怒りのペンをふるう著者の原点を示す一冊です。新装版3部作の第1冊目になります
はじめに
「こころ」が大事と、よく言われる。「物」より「こころ」が大事なのであり、「物質文明」の時代は終わったのだ、と決まり文句のように喧伝される。
しかし、そうなのだろうか。「物」が「こころ」に与える影響は無視できないのであり、「物」がちゃんとしなければ、「こころ」もまともにはならないのではないか。
「こころ」「こころ」言いたがるココロ主義者たちは、「物」はきちんとしないでもいいから、とにかく「こころ」を大事にせよと説いているように見える。
とりわけ日本の会社の社長たちは、そう主張しがちだが、たとえ待遇がどうであっても、お前たちは「こころ」を清く保っていろ、と言いたいのだろう。つまりは、詐術としての「こころ」の強調である。
松下幸之助から稲盛和夫まで、そんな経営者ばかりでウンザリするが、幸之助はそれを活字化する出版社までつくってしまった。PHP研究所がそれである。
また安岡正篤から相田みつをまで、彼らを手助けする説教師にも事欠かない。それらを私はガマン教と名づけているが、「筆刀両断」の私のペンは、結局、そのゴマカシを暴くために使われてきた。
敬愛する高木仁三郎の著作集を刊行する七
目次
1 斬人斬書(読めば損する「信長」や「家康」;もういいよ「安岡正篤」 ほか)
2 日々に読書あり(経営者の自慢話ではなく、膝を打って共感する人間の生き方;遠いアフリカで働く商社マンの切なさが伝わる経済小説の秀作 ほか)
3 社会を読む人を読む(しなやかでしたたかな久野収の批判;責任あれど権限なし現代サラリーマン ほか)
4 その折り折り(いやらしさも赤裸々に;「面白さ」の背後に怒り ほか)
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。郷里の高校教師、経済誌の編集長を経て、評論家となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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