内容説明
話者の博多学は、博多商人の経営内容の分析など、経済学の基礎の上に実証史学で練り上げていったところに特色がある。しかも宗教や広く文化との関係などへの目配りも広い。本書が博多学の展開に大きな道標となることは確かである。
目次
第1章 長崎、そして福岡(新書デビューかなう;思わぬ反響の大きさ ほか)
第2章 研究者への胎動期(福大で貿易史に専念;捕鯨の島・生月島へ ほか)
第3章 “トンネル”抜けて(出会いの広場を開設;小説書いて心癒やす ほか)
第4章 黄海へ熱い眼差し(台湾で伊藤小判探す;韓国版「博多」刊行も ほか)
第5章 地域史を耕し続け(アジアにウイング広げ;進取の気風いつまでも ほか)