出版社内容情報
水田中心史観のもとで見過ごされてきた畑作生業の実態を初めて解明、宗門改帳、日記、地誌
などを精査して畑作村民の経済的・社会的日常生活を復元するとともに、広範な生業構造の分
析により、百姓経営の位置づけと近世村落の全体像に根本的見直しを迫った労作。
≪2003年度人文地理学会学会賞受賞≫
目次:
序 章
第Ⅰ部 甲州御勅使川扇状地畑作村落の展開過程
第1章 西野村の世帯構成
第2章 佐次兵衛家の百姓経営
第3章 原七郷の行商活動
第4章 百姓日記分析
第5章 甲州における通婚圏
第6章 甲州における奉公人移動圏
第Ⅱ部 焼畑村落の地域的展開
第7章 甲州早川流域焼畑村落の展開
第8章 飛騨白川郷の焼畑
第9章 屋久島における世帯構成と切替畑
第Ⅲ部 畑作・水田複合の地域像
第10章 隠岐における田・畑作と地域像
第11章 尾張における田畑の景観と開発
終 章
内容説明
近世村落像の転換を迫る。水田中心史観のもとで見過ごされてきた畑作生業の実態を初めて解明、宗門改帳、日記、地誌などを精査して畑作村民の経済的・社会的日常生活を復元するとともに、広範な生業構造の分析により、百姓経営の位置づけと近世村落の全体像に根本的見直しを迫った労作。
目次
第1部 甲州御勅使川扇場地畑作村落の展開過程(西野村の世帯構成;佐次兵衛家の百姓経営;原七郷の行商活動 ほか)
第2部 焼畑村落の地域的展開(甲州早川流域焼畑村落の展開;飛騨白川郷の焼畑;屋久島における世帯構成と切替畑)
第3部 畑作・水田複合の地域像(隠岐における田・畑作と地域像;尾張における田畑の景観と開発)
著者等紹介
溝口常俊[ミゾグチツネトシ]
1948年愛知県に生まれる。1980年名古屋大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、富山大学教養部助教授、同人文学部教授、名古屋大学文学部教授を経て、現在、名古屋大学大学院環境学研究科教授、博士(文学)
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