内容説明
本書では、公共経済学および環境経済学の理論的成果を十分に踏まえて、さまざまな手法を用いて外部経済効果の計測を試みた。と同時に、中長期的な観点から農山村の活性化にむけた新たな政策手法の可能性についての検討も行うこととした。その際、農林業の多面的機能およびそれを踏まえた農業政策の具体的な事例、そして地域農林資源の管理と保全のための新たな支援策の方向についての検討も試みた。
目次
農林業の外部経済効果
効率的な農林業資源配分のためのピグー処方箋
農林業の外部経済効果の評価
ヘドニック法による農林業のアメニティ創造機能の評価
仮想状況評価（ＣＶＭ）による農林業の国土・環境保全機能と伝統文化維持機能の評価
仮想状況評価法（ＣＶＭ）の理論的基礎
診断検定の実施方法
中山間地域農林業の国土・環境保全機能への支払意志額の統計的解析
農山村における祭りのオプション価値の計量経済分析
オプション価値の符号問題の検討
農林業の外部経済効果と環境農業政策の課題
環境保全型農業の国際的動向と課題
