感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
150
苦しむ人、過ちをおかした人、その背景にある事実に目を向けて、朝日のように暖かな声をかけて和を広げていく、はだしのゲン。彼の探求心はいつか大きく花ひらくだろう。この物語に頻繁に出てくる芸術という存在の重さ。音楽や映画、絵画や文学に、人々を区切る境はない。美しいものはただ美しくあれ。率直さは必ず皆に伝わっていく。誰にも希望が見えなくなるときがある。雨が降らなければ虹の橋は架からないけど、皆の心に描いた七色は、いつまでも、どんなときも、平和な未来へとつながっている。分かり合うことで、人と人は手を結ぶ。最終巻へ。2024/01/27
みゃーこ
42
希望の大切さを伝えたかったゲン。虹の根本を掘り返せば宝がたくさん出てきて幸せになれると聞かせてくれた黒崎の母の話。絵を志すゲンは世界が芸術を通して一つになれる希望を夢見る。夏江の死。など。不滅の名作。2017/01/22
八百
19
戦争を口実にした核兵器人体実験の惨状をつぶさに見届けた歴史の証言者の立場からの啓蒙書的要素が全体を貫いているのだがただゴーマンかますだけの作品でなくあくまでゲンという少年の成長物語を完結させるため俄に展開を見せる第9巻。病に命を落としてもなお標本として切り刻まれる被爆した仲間の屈辱に怒り心頭のゲンだったがその遺骨がきっかけで絵師であった父と同じ絵の世界に自分の進むべき道を見つける。様々な思いの中ふと見上げた空にかかる虹…それが平和の架け橋となることを願って物語はいよいよクライマックスへ2016/07/25
ミロリ
15
夏江さん……。骨壺破壊のゲンには共感できなかった。2015/02/01
コウメ
14
元「芸術に国境はない」「大きな理想を必ず実現させるのが生きるということじゃ!」(╥﹏╥)2019/03/25