古道巡礼

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古道巡礼

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  • サイズ B6判/ページ数 415p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784808308193
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0095

出版社内容情報

奥羽山脈を東西に結んだ交易の道「八十里越」を皮切りに各地の山に残された十四の径(みち)を、分け入って踏み分けて、紡ぎ出した渾身のルポルタージュ。
 著者は、登山家でありながら、消えゆく山の仕事や文化の記録を残すルポで独自の境地を切り拓き、最近、とみに脚光を浴びてきた鬼才である。テント、食糧を背負って径を探し求める〈巡礼者・高桑〉の取材の旅は、TV「情熱大陸」でも取り上げられた。
 本書は、山の専門誌「岳人」2001年から4年間にわたって連載され、大好評を博した「道-その光芒」を加筆、再編集した大作。
 高桑が辿った足跡を、手作りの地図と大量の写真で追跡、山好きの読者がしっかりと探索できる編集がなされている。
 津軽白神のマタギ道、越後下田の砥石道、白湯山信仰の会津中街道、海と山を結ぶ生命線だった米沢街道大峠の塩の道、一攫千金を夢見た鉱山の光と影が織りなす鈴鹿千草越え…。険しい山岳地帯の弱点を突いて続く道を、かつてはゼンマイや炭、塩、鱒を背負って屈強な男たちが往来した。その仕事道の痕跡から、民俗学的臭いを漂わせる、格調高い高桑文体が、消えた男たちの姿を鮮やかに蘇らせてくれる。

目次

八十里越―会津と越後を結んだ歴史の街道
津軽白神、マタギ道―日本海から遡上するマスを求めて通った人びと
仙北街道―古代東北の謎を秘めた千年の道
越後下田の砥石道―信仰と産業が交錯した山岳世界
足尾根利山の索道―山中に消えた幻の集落をつなぐケーブル道
奥利根湖岸道―首都圏の水瓶に残された文明の残骸
会津中街道―白湯山信仰の陰に隠れた不運な峠道
黒部川、日電歩道―電源開発のために拓かれた苦闘の渓谷道
松次郎ゼンマイ道―早出川に沿ってつづいた伝説の仕事道
北海道、増毛山道―陸の孤島を支えた開拓の道
米沢街道、大峠―海と山をむすぶ生命線、塩の道
熊野古道、小辺路―信仰によって結ばれた辺境の風土
鈴鹿、千草越え―一攫千金を夢見た鉱山の光と影
八十里越の裏街道―古道の織りなす原郷の風景

著者等紹介

高桑信一[タカクワシンイチ]
1949年秋田県男鹿市生まれ。2002年に「ろうまん山房」を設立し、フリーライター、山岳渓流ガイド、取材カメラマンとして活動する。消えゆく山里の文化や生活の記録を残すことをライフワークとする。埼玉県杉戸町在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つちのこ

2
『岳人』に連載時から読んでいが、単行本も購入。古来から多くの人々が行きかった山に無数にめぐらされた古道をたどる楽しみは、民俗学を背景にした歴史に触れながらのまた違った遊びになる。沢屋と呼ばれる一部の熱狂的な愛好家が遊ぶ、狭く閉ざされた沢登りの世界から、更に広く大きな山の世界に足を踏み入れた著者の今後の活動に期待したい。(2005.8記)2005/08/06

ressenti-man

0
ハイソな「山行が」という感じ。2017/01/08

コカブ

0
(1)八十里越―会津と越後を結んだ歴史の街道 (2)津軽白神、マタギ道―日本海から遡上するマスを求めて通った人びと (3)仙北街道―古代東北の謎を秘めた千年の道 (4)越後下田の砥石道―信仰と産業が交錯した山岳世界 (5)足尾根利山の索道―山中に消えた幻の集落をつなぐケーブル道 (6)奥利根湖岸道―首都圏の水瓶に残された文明の残骸 (7)会津中街道―白湯山信仰の陰に隠れた不運な峠道 (8)黒部川、日電歩道―電源開発のために拓かれた苦闘の渓谷道 (9)松次郎ゼンマイ道―早出川に沿ってつづいた伝説の仕事道 (2009/07/11

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