内容説明
カントリー・ハウスでの習慣や作法は、ごく限られた階級の人々による特別なものであったが、やがて庶民の生活にも浸透し、建築にもさまざまなかたちで影響を与えていった。左右対称の厳格な姿から、周囲の風景にとけこみ、木々とともに育つ家。権威の産物から、田舎の産物としての家。交通や住宅設備の発達によって変わった生活のスタイル、あるいは変わらなかった部分は?中世から20世紀に至るカントリー・ハウスの物語。
目次
第6章 幕間―趣味人と美術愛好家
第7章 社交の館―1720‐70年
第8章 くだけてきた館―1770‐1780年
第9章 幕間2―カントリー・ハウスにおける初期の科学設備
第10章 道徳の館―1830年‐1900年
11章 小春日和―1900‐40年