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椅子と日本人のからだ

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794965967
  • NDC分類 383.9
  • Cコード C0036

内容説明

床坐の文化をバックグラウンドに持つ日本人にとって、自然な立居振舞い、姿勢とはどのようなものか?長時間坐っても疲れない心地よい椅子の坐り方とは?日本人の身体技法の研究や民俗史的分析をふまえ、腰痛や肩こりなどの生活習慣病に悩まされがちな現代人に、椅子と快適につきあうための秘訣を伝える、生活文化誌エッセイ。日本人の身体的特徴、生活習慣、風土などにあった「坐る技術」を説く、椅子と姿勢の技術論。

目次

第1章 正しい姿勢の理論と実際
第2章 日本文化における椅子と身体
第3章 西洋文化における椅子と身体
第4章 暮らしの中の身体と道具
第5章 暮らしの中の体育
終章 身体技法と物づくり

著者等紹介

矢田部英正[ヤタベヒデマサ]
1967年東京武蔵野市生まれ。筑波大学大学院修了。体育学修士。学生時代は体操競技を専門とし全日本選手権、インカレ等に出場。選手時代の姿勢訓練が高じて日本古来の身体技法を研究する。姿勢研究の一環として99年より椅子の開発に着手。国際日本文化研究センター特別共同研究員を経て、2002年文化女子大学大学院博士課程修了(被服環境学)。身体を軸とした「物づくり研究」は、椅子、食器、服飾、建築と広い守備範囲をもつ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

デビっちん

24
人工工学に基づいて計算された高機能な椅子が必ずしも良い椅子というわけではありません。もしそうであれば、こんなにも椅子の種類があるはずはありませんから。同じ科学をベースに設計しても、身体観に拠って好みも、必要とする機能も異なります。身体という視点から、欧州では立わ姿勢を基準に拠って導かれた椅子に対し、日本人が発展させたのは坐る技術であり、坐る文化ということが解説されていました。自然な姿勢の座り方を教えてもらってから、疲れにくく集中力も増したのを思い出しました。+その姿勢、座り方、無理していないだろうか?2017/04/09

なのはな

7
インテリア選びの参考になるかな〜と軽い気持ちで手に取ったら、まさかのエモさで一気読み。著者が美しい仏像の姿からインスピレーションを得るくだりは特に胸熱だった。古代の僧侶の鍛え上げられた肉体、坐禅のポーズの合理性…。私もシトロエンの座席に座ってみたいなぁ…。実用書としても親切で、はじめの方に書かれていた座り方のコツはとても参考になった。肩こりや腰痛に悩んでいる読友さん方にぜひ読んでいただきたい。2022/12/07

あみーた

3
読みやすいエッセイです。良い椅子とリラックスできる楽な椅子は全然違うということがよく分かりました。2015/06/25

さとう

2
ちょっと散漫。でも、「科学的に開発」された「高機能」なイスに「なんであんたがそこまで私のからだに干渉すんのかね!」と突っ込むのは面白かった。理想的な姿勢をホールドするようなイスと、楽な姿勢を少しサポートするようなイスとでは求めるものが始めっから違うもんね。2013/04/22

斑入り山吹

2
夫の仕事の本。腹筋と背筋でコルセットのように?腰を支えていればいいんじゃないか、と思っているので、それなりに興味のあるジャンルだったりする。かつての日本の着物の生活、もっというと帯の締め方が核となっていて床坐がメインだったのだ、という理屈は分かる。だけど今は違うでしょう、どうすりゃいいのよ!?なんというか、尻すぼみというか、色々な話は出てくるけれど結論が出ていないで周辺をうろうろしているばかり、という印象。まあイージーに、こうしなさい、とか書かれてもとたんに胡散臭くなったりしがちだしねぇ。躾論もイヤだし。2011/03/04

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