内容説明
少年院慰問、一〇〇〇回。非行少年・少女の言葉に耳を傾け続けてきた落語家が語る、彼らの心の内と大人たちへの直言。
目次
第1章 お父さんへ(少年院という所;夫婦喧嘩と親の離婚 ほか)
第2章 お母さんへ(悲しかった母親の一言;母親との会話が一番の好物 ほか)
第3章 先生へ(夢を持てない子供たち;中学生、高校生の学問嫌い ほか)
第4章 世の中の大人たちへ(大人も組織もルールも「敵」;ホームレスの人に対する近親憎悪 ほか)
著者等紹介
桂才賀[カツラサイガ]
昭和25年、東京・羽田生まれ。海上自衛隊勤務を経て、47年に9代目桂文治へ入門。文治他界後、古今亭志ん朝門下へ移り、60年、真打ちに昇進し、7代目桂才賀を襲名。高座以外にも、テレビ、映画で活躍。55年から8年間、日本テレビ「笑点」のレギュラーメンバーを務める。63年、法務省・久里浜少年院長より少年院篤志面接委員の委嘱を受け、長きにわたりボランティアで全国各地の少年院、刑務所、拘置所の慰問活動を続けている。中央大学落語研究会指導役、日本自動車連盟公認審判員(国内A級ライセンス)、防衛庁自衛隊統幕学校常任講師、統幕芸激隊(ボランティア慰問部隊)隊長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
15
才賀さんの講演を聴いて、図書館で探してみた1冊。父親・母親・先生・大人の4つのカテゴリー。どれもこれも、身に沁みる部分も多い。才賀さんの、篤志員としての経験が、そのバックボーンにある。子どもは社会の鑑とも言う。それぞれが、それぞれの立場・視点で考えていかないといけない。言葉も大切だが、日々の姿を見せるということが、何よりの基本だと思う。そこに、傲慢さはあってはいけない。謙虚な姿勢や、真摯な態度は、いつもいつもというのは、自分のような凡人には難しいとは思うが、それでもできることはたくさんある。2015/10/26
しんま
4
子を持つ親としては読んでおきたい。 ここまでひどい親にはなっていないと思うが一挙手一挙動一つの言葉が子供を気づ付けることもある。でも甘やかすのではなく、理性で叱る。常に冷静な頭でいたい2016/07/17
金目
3
少年院を1000回以上訪問した落語家の著書。少年院で直に触れた少年少女たちの言葉と、客観的なデータを合わせて、子供らを取り巻く人々にメッセージを送る。昭和の常識が前提になっているとはいえ、落語家ならではの軽い語り口調で結構厳しい指摘をしていると思う2024/04/29
きち
3
聞きかじりで書いている部分がけっこうあるのが気になりますがりますが、非行少年たちの心の叫びによく寄り添っていると思います。2008/09/16
Anonymous
0
子どもにとって夫婦喧嘩は無力感、絶望感。怒るのは自己満足。見守り手助けをし向かい合うのが叱る。友達ではなく子どもの将来のため言う。過干渉は歪みを生む。父が見放さないのが大事。怒らずきちんと叱り、最後に頭を撫でて許す。無関心は重大。些細な変化に困ったことあれば言えと声をかける。何でもないと言われても嬉しいはずだし必ず後日接近してくる。自然体験と集団遊び。小学生の脳の成長は千差万別。きちんと向き合い対話する(性の話でなくてよい)。不満がある子はセックスで埋め合わせする。2016/06/13
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