出版社内容情報
これまでは文化による人間の多様性が強調されてきた。しかし、差異だけに注目することが人類の本当の姿を伝ええているといえるのか。人間の営みを理解するうえで普遍的性質が果たす役割を取り上げ、社会・文化人類学に新しいパラダイムを提示する。
内容説明
本書では、生物学的事実、進化心理学等の知見を取り入れながら、社会・文化人類学の普遍性タブーを越えた、新たなパラダイムを提示する。
目次
1章 普遍性を再考する―六つの事例
2章 普遍特性の概念・定義・証明
3章 普遍特性研究の歴史
4章 普遍特性を説明する
5章 インセスト回避
6章 普遍的人間
7章 普遍特性・人間の本性・人類学
著者等紹介
ブラウン,ドナルド・E.[ブラウン,ドナルドE.][Brown,Donald E.]
1934年生まれ。コーネル大学大学院でPh.D.を取得後、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)で研究と教育にたずさわる。現在、同校名誉教授。専門は社会人類学、政治人類学、歴史人類学
鈴木光太郎[スズキコウタロウ]
1954年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程(心理学)中退。現在、新潟大学人文学部教授。専門は実験心理学
中村潔[ナカムラキヨシ]
1956年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程(文化人類学)満期退学。現在、新潟大学人文学部教授。専門は文化人類学
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