目次
司馬遼太郎を考える
『坂の上の雲』を読む(準備と執筆に十年;秋山兄弟と正岡子規;「祖国防衛戦争」としての日露戦争;国民国家の形成と“国民”意識;想像の共同体としての国家;乃木批判にかさねた昭和軍部批判;「死んだ連中」への思い;無常観に彩られる最終章)
司馬文学を分析する(民衆文学者として;文明批評家としての目;文学と歴史、あるいは創造と史実;サラリーマン階層の文学;「あとがき」と「余談」の功罪;歴史観の根底にあったもの=俯瞰法と手堀り;明治維新の評価と天皇観;司馬良太等と松本清張)
司馬文学の個性(対談の記憶と『街道をゆく』;司馬文学における歴史の姿;司馬遼太郎のエネルギー)
著者等紹介
辻井喬[ツジイタカシ]
1927年東京都生まれ。詩人・作家、元セゾングループ代表。経営者・堤清二として戦後の経済界をリードする一方、独自の創作活動を続けてきた。著書に、詩集『異邦人』(室生犀星詩人賞)、『群青、わが黙示』(高見順賞)、『鷲がいて』(讀賣文学賞詩歌俳句賞)、『自伝詩のためのエスキース』(現代詩人賞)、小説『虹の岬』(谷崎潤一郎賞)、『父の肖像』(野間文芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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