出版社内容情報
都市文明の限界が感じられている今、自然が残る地域の生活に価値を置いたジオノの試みが大きな意味を持つ。彼の文学的な足跡を考えることは、極めて今日的な作業である。
内容説明
作家はたった一本の木から物語を創った。自然とともに暮らすことに価値を見出したジャン・ジオノ―彼の足跡を辿り、考えることは今日的な作業である。
目次
1 ジオノの世界の旅の発端
2 虚構と現実
3 職人(パン屋)
4 ヴァランソル高原
5 水
6 ドミニシ事件
7 ジオノの庶民性
8 オート=プロヴァンスの人びと
9 ジオノの作品における自然
10 ル・コンタドゥール高原の楢の大木―『木を植えた男』エルゼアール・ブフィエのモデル
11 ジオノ協会
著者等紹介
山本省[ヤマモトサトル]
1946年兵庫県生まれ。1969年京都大学文学部卒業、1977年京都大学大学院博士課程中退。フランス文学専攻。信州大学農学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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