愉快な鐵工所

愉快な鐵工所

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  • サイズ B6判/ページ数 160p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784778030117
  • Cコード C0079

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ビシャカナ

1
空想と現実が入り混じり、大陸を舞台に冒険したかと思えば、アニメ映画の世界に入り込むなど、なんとも奔放な世界観。これが戦中の科学的合理性に偏重して空想が否定された時代の作品かと思うと色々考えてしまう。2018/03/06

龍國竣/リュウゴク

0
昭和十六年の作品。現実世界で筆者が作品を書き始め、その作品から登場人物が抜け出し、地球儀の中に入り、映写された画面に入るといった多次元の話が展開される。おまけに夢も活用される。教養として読める場面も存在し、純粋な楽しさも味わうことが出来る。2013/04/13

緑虫@漫画

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★★★ 昭和16年中村書店刊の復刻。大陸に行って鉄を取って鉄工所を作ってと時代を反映したストーリーだが、話の筋よりも構造の方が見どころかな。冒頭、漫画の作者が登場→漫画家が絵に描いた親子が紙から抜け出す→親子、現実世界の犬を連れだして地球儀の上の中国大陸に行って鉄を取る→大陸のどこかの映写室からアニメ映画の中の工場に入って工場見学→工場に漫画家現れ、漫画家と一緒に穴に落ちる→そこで夢オチ、とストーリー中の現実と虚構の境をバンバン跨ぐ過激な作り。物理的に落下してからの夢オチはリトル・ニモの影響ですね。2025/02/23

○○○ ○○

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素晴らしい傑作。漫画内の登場人物が夢の中で現実に飛び出し、その夢の人物が地球儀の中を旅し、旅先でアニメ映画の中に入り込む。現実から夢へ、夢から別の夢へという連続した横滑りの展開の中で、教育漫画的な鉄工所の精緻な描写、背景やコマ割りの変化等の技法が夢と現実の通俗的二項対立を超える説得力を作品に持たせているのも見逃せない。一方、そのような夢が投影されている場所、この漫画の舞台が満州という現実の場所であり、おそらく当時の読者はこの反映を無邪気に楽しんでいたこと、その結果を消費者も制作者も決して忘れるべきでない2020/06/07

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