内容説明
日本の神話伝承・古典芸能に登場する刀剣をまとめて紹介。時系列に添い、神代~近現代に成立した、刀剣が登場するエピソードを対象とし、記紀神話から民間伝承、能・狂言、歌舞伎と文楽(浄瑠璃)、落語から戦前・戦後の映像作品まで、多岐に亘る伝承と芸能の世界から39項目を取り上げた。
目次
第1章 古代・平安(十握剣(天之尾羽張)―イザナギノミコト
草薙の剣(天叢雲剣)―ヤマトタケル ほか)
第2章 中世・戦国(古備前友成―能登守教経;手水鉢切りの名刀―梶原平三景時 ほか)
第3章 織豊・江戸(赤穂義士の愛刀;友切丸・北辰丸―花川戸助六 ほか)
第4章 江戸幕末(家宝の名刀・祝宴の名刀―菊地半四郎・美濃部伊織;平手造酒の刀―平手造酒 ほか)
著者等紹介
牧秀彦[マキヒデヒコ]
1969年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。大学在学中より夢想神伝流居合道をはじめ、現在四段(全日本剣道連盟)。メーカー勤務・雑誌記者を経て、執筆活動に入る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
33
日本の神話伝承や古典芸能に登場する刀剣を紹介する歴史教養本。刀剣に関してはどの方向性も興味があるが、その中でも特に好きな逸話・物語に特化している。初めて聞く刀剣もあり、とても参考になった。現存しない、そもそも実在すらしていない刀剣を多く扱っているのは珍しい。ただの逸話に留まらず、能や歌舞伎、浄瑠璃として昇華された物語を取り上げているため、一振りごとの紹介が充実していて読み応えがあった。妖刀村正の「籠釣瓶花街酔醒」、菊水の宝剣の「蘭奢待新田系図」、来一門と正宗が交流する「新薄雪物語」などが特に面白そう。2020/05/20
檜村
13
刀は好きな方だけど知識や歴史には疎く、この本を読んで正解だった。神話から幕末までの名刀にまつわる逸話が記されており、人間あって刀ありのロマン溢れる内容でした。興味深かったのはやはり長曾根虎徹。2017/06/07
森川誠太郎
4
名刀が語る幾つかの伝説。多くの刀が歴史を動かし現在があると言っても過言ではない。歴史好きな方にオススメします。2013/05/21
遠夜
3
某刀ゲーのあれで。 実在のものと創作上のものがごっちゃなので、ちょっと読みづらかったかな。 でもとっかかりにはちょうど良いのかも 2015/02/03
巡
3
某刀ゲームの影響で…w2015/01/29