オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ
グスタヴ・アドルフの騎兵―北方の獅子と三十年戦争

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  • サイズ B5判/ページ数 51p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784775300039
  • NDC分類 238.93
  • Cコード C0022

内容説明

伝説的なスウェーデンの王、グスタヴ・アドルフ。彼の功績は、スウェーデン大国化の達成だけでなく、「近代軍隊の父」とまで称されるほどの軍事改革を行ったことである。しかし、語られる内容の中には、18~19世紀の不確かな研究による誤解も多々含んでいる。彼がヨーロッパの歴史に多大な影響を及ぼしたことはまぎれもない事実だが、騎兵をとってみても「グスタヴの名声は騎兵によって培われた」という言い伝えと、「騎兵は役に立たなかった」という目撃者の記録は相対する。では、実際彼は何を創作し、そして実用化したのだろうか。本書は、上巻とともに、彼の行った軍事改革とスウェーデン軍の真実を明確化することを目的として編まれたものである。騎兵、砲兵を研究対象とし、上下巻を通じて得られた成果から結論を導きだしている。

目次

スウェーデン騎兵
ドイツ人騎兵
騎兵の甲胄と装備
バフコートと制服
竜騎兵
砲兵
身元の確認方法
戦術

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

8
貧しい北方の小国瑞典に史上最大の版図を与え、他国から「近代軍隊」の父とまで称賛されるグスタフ・アドルフは、騎馬戦術も高く評価される。但し瑞典は元来馬産地ではなく、ドイツ騎士団の故地を接収するまでは貧弱な馬と装備であったことがあり、歴史的に騎馬兵団は連隊編成すら遅れた。むしろその用兵や従来の騎馬戦術の転換に注目すべきである由。この他砲兵の運用と装備、軍装一般についての改革も図版と共に説明がなされる。このシリーズでは古代ローマやモンゴルなどの巻もある。オリエンタリズム的偏向はあるだろうが、いずれ読んでみたい。2021/03/14

左手爆弾

3
マニアックな興味であるかもしれないが、p.13-15に描かれている、スウェーデン軍騎兵が使っていた軍刀の説明が良い。「スウェーデン型」と呼ばれる17世紀の剣ではあるが、実のところオランダ製で、刃の部分はドイツのゾーリンゲン製と複数の地域や工房をまたがって生産され、交易されていたことがわかる。さらに、本書には書いていないが、その剣を作る鉄資源自体がどのように交易されていたかも気になる。スウェーデンは鉄の産出でも有名だったと記憶している。戦争をするにも、単独でできることなど限られているということ。2015/01/15

ワッピー

1
研究書だけではわからないビジュアルを埋めてくれるこのような叢書が出てきていることは本当にありがたいです。2012/12/24

たぬき

0
うーん けど 副読本だよね2010/01/14

サアベドラ

0
三十年戦争の華、スウェーデン軍の軽装胸甲騎兵。それと竜騎兵、各連隊の軍旗などの解説があります。北方の獅子カッコよすぎです。この時代の兵装が一番好みです。

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