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ずっとつながってるよ―こぐまのミシュカのおはなし

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  • サイズ A4判/ページ数 31p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784774311593
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

内容説明

2000年12月31日未明に東京都世田谷区で起きた「事件」を、みなさんはまだ、覚えていらっしゃいますか。一家四人が殺害されるという悲しい出来事がありました。そして、その事件はいまだ解決されていません。「命の尊さを伝えたいという思いとともに、不条理な別れに遭遇した方々の悲しみを、この絵本が少しでもいやすことができるなら」と、被害者である奥さまのお姉さんにあたる作者の入江杏さん。悲しみからの再生。目にはもう見えないけれど、でも思いはずっとずっとつながっているよと呼びかける、やさしくそして美しい鎮魂歌です。

著者等紹介

入江杏[イリエアン]
絵本作家/読み聞かせグループLa Vie主宰。国際基督教大学卒業。英国の大学で教鞭を執るなど、10年に近い海外生活の後、帰国した2000年12月31日未明、「世田谷事件」に遭遇し、大好きな妹一家四人を失う。その後、犯罪被害からの回復・自助とグリーフケアに取り組みながら、絵本創作と読み聞かせ活動に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

96
家族4人と幸せに暮らしていたこぐまのミシュカ。でもある日、みんなは突然いなくなった。どんなに待っても帰って来なかった。そのうちにミシュカは気づく。姿は変わってもみんなは一緒にいるのだと。第一印象は素朴な「プロっぽくない」絵。あとがきを読み理由がわかった。2000年12月31日、20世紀最後の日に起きた痛ましい出来事。親子4人が殺害された『世田谷一家殺害事件』と呼ばれる事件で、作者の入江杏さんは実の妹さんとその家族を喪った。ミシュカの名は4人が大切にしていたテディベアから採られたという。2006年5月初版。2016/05/16

46
世田谷事件の遺族である入江杏さんの描かれた絵本。うまくレビュー出来るか自信がない。絵と色彩がとても柔らかくて眩しくて、入江さんの妹さん家族に対する思いが伝わってくるようで、最初から最後まで涙が止まらなかった。少し素人っぽさの残る絵にも関わらず、誰かを一生懸命思いながら描く絵とは、こんなにも人を感動させるんだなと、本当に感じられた作品だった。2018/01/30

たーちゃん

25
息子の予防接種で行った小児科にて。息子が手に取り一緒に読みました。世田谷一家殺害事件のご遺族が描いた絵本。とにかく悲しくて悔しくて…。でも遺された者は前を向いて生きていかないといけない。その想いが詰まった絵本でした。2022/03/24

おはなし会 芽ぶっく 

12
保健士さんに借りた本。2000年に起きた世田谷事件(12月31日東京都世田谷区で一家4人の惨殺事件があった)で、著者は実の妹さんとそのご家族を失った。ご家族が大切にしていたクマのぬいぐるみがいつまでも忘れない思いを語ってます。(事件については解説が載ってました)2019/10/22

megumiahuru

12
「世田谷一家殺害事件」の被害者遺族である入江杏さんの描かれた絵本です。 物語は子どもたちが大切にしていたテディ・ベアのミシュカの視点で書かれています。どんなに待っても帰ってこない愛する家族を待つミシュカ。かなわない願いを受け入れる過程が切ないです…。 けれども、悲しみ抜いたからこそ聞こえてくるもの、見えてくるものもあるのだなと思わされました。 耐え難い「喪失」を経験した全ての人に、ミシュカの心に与えられた慰めがありますように。2013/10/14

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