内容説明
既成概念に囚われないミルトン・エリクソンのアプローチが心理療法の世界に与えた響影は計り知れない。優れて実践の人であった彼は、クライエントの本質を見抜くために既成理論を遠ざけ、クライエントのニーズに合わせて介入法をカスタマイズすると同時に、メタファー、積極的介入、催眠誘導、逸話(アネクドート)など革新的技法を編み出すコミュニケーションの達人でもあった。ユニークな技法のエッセンスが数々のエピソードとともに解説され、ジェイ・ヘイリー、ジョン・ウィークランド、グレゴリー・ベイトソンとのダイアローグも収録された、ミルトン・エリクソンを理解するための入門ガイド。
目次
第1章 ミルトン・H.エリクソンの生涯(概観;催眠に目覚める ほか)
第2章 エリクソンの貢献(エリクソンの主要な貢献;治癒力(Healing Agent)としての無意識 ほか)
第3章 主要な技法(催眠;メタフォー ほか)
第4章 批判と反論(理論的批判;倫理的批判 ほか)
第5章 ミルトン・エリクソンの総合的な影響(催眠療法;デモンストレーション ほか)
著者等紹介
ザイグ,ジェフリー・K.[ザイグ,ジェフリーK.] [Zeig,Jeffrey K.]
ミルトン・エリクソン財団の創立者で理事長。エリクソニアン心理療法、催眠療法、ブリーフ・セラピー、折衷的心理療法など広範な領域にわたって著作がある。開業しており、世界中でエリクソニアン心理療法のワークショップをおこなっている
ムニオン,W.マイケル[ムニオン,W.マイケル] [Munion,W.Michael]
アリゾナのスーパースティション・マウンテン・メンタルヘルスセンター臨床部長。個人開業もおこなっており、虐待、ドメスティックバイオレンス、予防プログラムに取り組んでいる。特に子どもたちのための虐待予防について、さまざまな組織で精力的に活動している
中野善行[ナカノヨシユキ]
昭和59(1984)年、岡山大学医学部卒業。同年、岡山大学医学部神経精神医学教室入局。笠岡病院、国立岩国病院、岡山大学医学部附属病院精神科神経科を経て平成10(1998)年なかのクリニック開院
虫明修[ムシアケオサム]
平成5(1993)年、岡山大学教育学部卒業。平成9(1997)年、東京学芸大学大学院教育学研究科修了。岡山県総合社会福祉センター、磯ヶ谷病院を経て現在、なかのクリニック臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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