内容説明
日本に『飛行機』という概念のなかった明治末期、上野不忍池を飛んだ滑空機は“空飛ぶ行灯”の如き形態で一般庶民の度肝を抜いた―学者田中館愛橘、軍人相原四郎、仏人発明家ル・プリウールの三人の出会いによって花開いた日本初の滑空飛行のドラマを描く感動の航空史。平成五年度、第六回日仏文化賞受賞作。
目次
1 空に魅せられた三人
2 人類の見果てぬ夢
3 臨時軍用気球研究会
4 誤報と行きちがい
5 その疾きこと風のごとし
6 本格的航空機時代へ
著者等紹介
村岡正明[ムラオカマサアキ]
昭和23年、延岡市に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了。現在、筑波大学講師。日本仏学史学会会員。日欧文化交流史・比較文化論専攻
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