内容説明
戦略核兵器の削減交渉が進むなかで、核を持たざる国の多くが、簡単にできる化学兵器の開発を進めている。誘導技術の開発さえ進めば、化学兵器は核兵器に勝るとも劣らない恐怖の大量殺人兵器となる。化学兵器開発の情況と恐るべき化学戦の実態を明らかにする衝撃の書。
目次
第1章 化学兵器と生物兵器の現状(米ソ雪解けのなかで進む化学兵器開発;毒ガスはよみがえるか;世界の化学部隊・NATO対ワルシャワ)
第2章 生物化学兵器の恐怖(こちら死の商人;これがガスマスクのメカだ;嘔吐ガスと催涙ガス;日本軍気球、米本土を直撃;朝鮮戦争と山のハマグリ;瀬戸の毒ガス島・大久野島;ベトナム枯れ葉作戦 ほか)
第3章 歴史にみる生物化学戦争(ラオスに降った黄色い雨;毒ガス戦争は第一次世界大戦中の1915年、無秩序状態で始まった;第二次大戦、大西洋を渡るコンボイの船倉に化学兵器が眠っていた;知られざる日本の生物化学兵器)