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内容説明
誰もがみんな、磯野家とともに生きてきた。選りすぐりエッセイで味わう、昭和のカンヅメ。長谷川町子略年譜付。
目次
1 『サザエさん』の大衆性(不幸なサザエさん(草森紳一)
サザエさんの性生活―「家」の権威主義と娼婦(寺山修司)
サザエさん(鶴見俊輔) ほか)
2 『サザエさん』はなぜ退場したのか(サザエさん(尾崎秀樹)
サザエさんの老後のために(寺山修司)
サザエさん・人気の秘密(樋口恵子) ほか)
3 長谷川町子が残したもの(長谷川町子さん追悼(鶴見俊輔)
長谷川町子さんを悼む(樋口恵子)
「サザエさん」と戦後(加藤典洋) ほか)
著者等紹介
鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年東京都生まれ。ハーバード大学哲学科卒。評論家、哲学者。戦後、雑誌「思想の科学」を創刊し、言論界に大きな影響を与えた
齋藤愼爾[サイトウシンジ]
1939年京城生まれ。俳人。高校時代に句作を開始、第8回氷海賞。1963年深夜叢書社を設立、出版・編集のかたわら、評論、小説などを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
剛腕伝説
14
寺山修司他色々な著名人が【サザエさん】を分析する。性生活、老後、世相その他。 寺山修司によると、サザエさんの性生活は昔は、月に1~2回正常位で行い、タラちゃんを授かってからはセックスレスなのだそうである。どっちでもエエわー!と叫びたくなる。2022/02/24
rana
4
サザエさんを愛する人々がそれぞれの思いをつづられている。長谷川町子さんはもういない。でも、まだまだサザエさんは続いています。昨年、サザエさんの声の声優の加藤みどりさんの講演を聴く機会があり、いろいろ収録の裏話とかを知ってますますファンに。昭和のサザエさんがあり脈々と現代のサザエさんがつながっている。2015/10/26
Yasuko Watanabe
0
★1
葉
0
サザエさんのお人好しで陽気さというものは小さいエゴイズムのように思えると書かれている。サザエさんの性生活については非常に面白い内容だった。マスオの性的解放については、セックス・レボリューションが家庭内で昼用であり、長谷川さんから許可がおりなかったことも書かれていた。また、四コマ漫画からの読み取りの一部が書かれていたり、文学的な要素として、大衆性が児童にも課題を与えることが出来るとしている。また、サザエさんと社会的な実世界の出来事などを織り交ぜるところも面白いとしている。2015/02/04