内容説明
行動、読書記録、食生活、天候・気温、街の様子、ニュース、流行、列車時刻、作家漱石を育んだ留学生活を再現する。留学中の詳細年表付。武士の国から紳士の国へ。
目次
一九〇〇年 明治33年(プロイセン号の船旅とパリ万博;ロンドンの雑踏に巻き込まれる;留学地をロンドンに決める;不安な下宿とマイルド家の人びと;クレイグ先生のもとに通う)
一九〇一年 明治34年(侘しい「新世紀」のはじまり;ヴィクトリア女王の御大葬を見る;揺れる心とノスタルジー ほか)
一九〇二年 明治35年(帰りたくない気持;暗転―「夏目狂セリ」;ハイランドの秋とディクスン;帰国―「妙ちきりん」な不安)
著者等紹介
出口保夫[デグチヤスオ]
1929年、三重県松阪市に生まれる。早稲田大学大学院修了。早稲田大学教授、オクスフォード大学キャンピオン・ホール上級客員教授、イギリス・ロマン派学会長、ロンドン漱石記念館名誉館長などを歴任して、現在早稲田大学名誉教授。専攻は英文学。日本翻訳文化賞、国際アカデミー賞、大隈学術記念褒賞、神奈川文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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