内容説明
軍事拠点としての大坂、大坂城守衛を担った尼崎藩に着眼し、幕藩権力による「畿内・近国」支配の実像に迫った意欲作。幕府広域支配、個別領主権力、民衆の三者を連関させながら、従来の非領国論、幕府領国論、支配国論を超えた、新しい支配論を提示。
目次
畿内・近国支配構造研究の課題―非領国論・幕府領国論・支配国論が提起したもの
第1部 軍事拠点大坂と譜代大名(在坂役人と大坂町人社会―大御番頭・大御番衆・加番を中心に;幕府畿内・近国支配における譜代大名の役割―摂津国尼崎藩と和泉国岸和田藩を中心に;町奉行所広域支配と尼崎藩;明和六年尼崎藩領上知考 ほか)
第2部 広域支配と民衆(畿内・近国の河川支配―大和川堤防を中心に;大坂町奉行所と用達;一橋家領の用達;訴願と用達・郷宿)
著者等紹介
岩城卓二[イワキタクジ]
1963年、兵庫県に生まれる。1991年関西大学大学院文学研究科博士後期課程中退。国立歴史民俗博物館、大阪教育大学を経て、京都大学人文科学研究所助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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