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The Documents of Iriki―入来文書

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  • サイズ A5判/ページ数 720p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784760127641
  • NDC分類 210.088
  • Cコード C3021

内容説明

この国で封建制はどのように生まれたのか。その起源は結局のところ、ヨーロッパ史のそれと対比できるのか。封建制は成熟したあと、どのように実際の生活で機能したのか。時の経過とともにどのように変化し、ついに解体したのか。国家の封建体験はどのような影響を明治の新体制に残したのか。この制度の研究は、総括的な疑問に答えるうえで有効な資料を提示するものであろうか。その疑問とは、人類史において封建制の勃興と成長の必要条件とはなにか、社会生活の通常の発展において封建時代は必要なあるいは望ましい段階を形成するのか、というものである。世界に通用した数少ない日本人歴史学者の古典的名著。

目次

序説
文書と解題・注釈(五大院政所正信の命令(一一三五年)
伴信房の請願書と領主の許可状(一一四七年)
桑田信包の念書(一一六四年)
伴信明の請願書と領主が欄外に書いた許可(一一八三年)
大蔵種章の請願書と領主の欄外の認可(一一八七年) ほか)
論点の要約(起源;発展;諸関係;体制;結論 ほか)
付録(諸氏系図)
書評
訳者解説―甦るThe Documents of Iriki入来文書

著者等紹介

朝河貫一[アサカワカンイチ]
1873年12月20日、旧二本松藩(現二本松市)生まれ。1892年福島県尋常中学校(現安積高校)を卒業。1895年東京専門学校(現早稲田大学)を卒業。同年12月、米国へ。1899年ダートマス大学を卒業し、イェール大学大学院に進む。1902年『大化の改新研究』で博士号。1905年ポーツマス会議の市民オブザーバーとしてホテルウェントワースに滞在し、賠償放棄論を説く。1906年2月から約1年半一時帰国し、イェール大学図書館および米国議会図書館のために図書収集。1915年大隈重信首相に「覇権なきアジア外交」を進言。1915~17年再度一時帰国し東大史料編纂所で史料調査、この過程で『入来文書』を発見。帰米後The Documents of Iriki、1929年を出版。1941年昭和天皇へのルーズベルト親書案を書く。1948年8月11日心臓麻痺で死去

矢吹晋[ヤブキススム]
1938年福島県郡山市生まれ。1962年東京大学経済学部卒業。東洋経済新報社、アジア経済研究所を経て、横浜市立大学教授を務め、2004年定年、同大学名誉教授。専攻分野は中国経済論、現代中国論、朝河学
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