Kashiwa学術ライブラリー<br> ナチス・ドイツの有機農業―「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」

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Kashiwa学術ライブラリー
ナチス・ドイツの有機農業―「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」

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  • サイズ A5判/ページ数 306p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784760126798
  • NDC分類 615
  • Cコード C3022

出版社内容情報

★5月8日付産経新聞書評<「エコ」追求が民族浄化へ>、同誌Web版でも読めます。

★本書は『書評空間 KINOKUNIYA BOOKLOG』にエントリーされています。

内容説明

ナチス農本主義とシュタイナー農法は、反発と歩み寄りを繰り返しながらファシズム時代を共有した。生命共生国家はなぜホロコーストに行き着いたのか。エコロジーに潜む危険性をナチ農政に読む。

目次

プロローグ―「人間中心主義」から「生物圏平等主義」へ
第1部 生成―一九二四~一九三三(「バイオ・ダイナミック農法」の誕生と展開―ドイツ・ブレスラウ一九二四年;「インドール方式」の誕生と展開―イギリス領インド一九二五年;「農民と自然の関係」をナチスはどう捉えたか?)
第2部 混淆―一九三四~一九四一(緑色の第二革命;生命法則;バイオ・ダイナミック農法の実践者たち ほか)
第3部 変容 一九四一~一九四五(有機農業と植民地主義―再生産される故郷、「生命空間」;強制収容所における有機農業―ドイツ栄養・食糧研究所;同時代の小農主義―ソ連、満洲、北海道)
エピローグ―「ナチス・エコロジズム」とは何か?

著者等紹介

藤原辰史[フジハラタツシ]
1976年旭川市生まれ。1999年京都大学総合人間学部卒業。2001年京都大学人間・環境学研究科文化・地域環境学専攻修士課程修了。2002年京都大学人間・環境学研究科文化・地域環境学専攻博士課程退学。2004年京都大学博士(人間・環境学)。京都大学人文科学研究所文化生成部門助手
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

32
なんでも疑ってかかる生き方をしないといけないなあ…と読後しみじみ思った。自分の頭で考えて、自分の言葉に責任を持つ。無農薬農業を応援しているけれど、そのシステムが「商業化」されたときのうさん臭さにも気づいていたい。一人勝ちの公式には幸せがない。閉鎖的(排他的)なシム手身にも所属したくはない…。シュタイナー教育も紹介されている。一読の価値がある一冊です。2023/05/13

Kaorie

0
人間が自然の中で生き、農業をそれに沿った形で進めていくという話が、なぜホロコーストに結び付くのか。強制収容所に作られた農園で、囚人を家畜よりも過酷な環境で働かせ、それで命を落とした囚人の遺体を超高温の焼却炉で焼却後粉砕、それを(以下略)身の毛もよだつ様な話である。化学肥料を使わず、堆肥を利用、土地を耕しって所まではいいことじゃないかと思うんだがな・・・。2013/04/19

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