内容説明
本書の主人公は、おでんちゃん(10歳)と友八くん(11歳)。2人をめぐる250年前と161年前の史料を教科書にした本書は、歴史を学ぶ楽しさと古文書を読む面白さが両方いっぺんに味わえます。従来の学習書よりも、さらに内容をやさしくしています。くずし字の一つ一つまで、丁寧すぎるくらいのわかりやすさで教えてくれます。
目次
第1章 おでんちゃん(浅田伝)の寺子屋規則(基本的な心構え;早朝の学習;読書は静かに ほか)
第2章 白木屋友八の荷物持ち逃げ事件(台所初年目、友八;高輪七丁目まで逃げた友八;通り三丁目まで戻った友八 ほか)
第3章 古文書を学ぶ方へ(くずし字の学び方;古文書を読むということ)
著者等紹介
油井宏子[アブライヒロコ]
1953年千葉県市川市生まれ。1976年東京女子大学文理学部史学科卒業。船橋市、市川市の公立中学校教諭を経て、1989年からNHK学園古文書講師。東京都中央区人形町でミラノデザインが主催する古文書講座でも講師を務め、市川市内の公民館や千葉市花見川区幕張などでも、講師として古文書の楽しさ・面白さを伝えている。市川市博物館協議会委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひげおやじ
2
本の最後に書いてあったが、百年前の文書が読めないなんて残念と思ってしまう。なかなか読めないが頑張りたいものだ。2013/01/17
ATSU
1
もともと,寺子屋の様子がよくわかると,JMOOCの「江戸文化入門」のディスカッションで聞き,読んでみました。前半,おでんちゃんの寺子屋での規則は,思わず,ぶっと吹き出しそうになるくらい面白く,寺子屋での子どもたちの様子や先生の苦労がわかるような気がしました。もちろん古文書の勉強になりました。私は,NHK学園の通信教育で古文書の勉強を再開してから2年半になりますが,テキストを見ながら課題をこなすのがやっとで,同じ字を何度もまちがえています。この本をくり返し読んだら,今度こそ力がつくと確信しています。2016/04/11
おばけりんご
1
寺子屋に通っている子供たちの実態とそれにてんてこ舞いする先生の日常が垣間見えて楽しかったです。どの時代も人間って変わらないんですね。ほっこりしました。後半の白木屋に丁稚している友八の話は、途中から苦しくなってきてやるせなくなりました。意外に江戸は支店の街だったんだということがわかって新鮮でした。古文書は読めるようになりたいですが、崩した文字が読めるようになるまでは少し時間がかかりそうです。2012/02/24
yzw
1
この本を読んだだけであの暗号のような古文書がずいぶんと身近なものになったよ。白木屋の友八のおかげじゃ。2011/02/19
なみ
1
寺子屋に通う子供たちの日常がよくわかりたのしかった。後半の白木屋の友八くんの物語は、なんとも気の毒なお話でした。2010/01/18