出版社内容情報
第2次世界大戦で日本を相手として戦ったアメリカ軍は、自軍や連合国軍を震撼させる日本軍の諜報機関の正体把握に躍起となった。戦争初期から戦場での押収文書、捕虜、日系人の供述、公文書を手始めに、海軍特務部、陸海軍武官、外務省、陸軍中野学校、さらには中国・マレー・ビルマ・フィリピンなど日本占領地域や前線で活動する各機関の動向を詳細に分析し、ワシントンへと報告したのである。本資料集は日本ではほとんど入手不可能な一次資料をアメリカ国立公文書館所蔵資料より厳選、収録し、世界各地で暗躍した日本諜報機関の活動の全体像を網羅的に把握できるよう心がけた。