出版社内容情報
日本浪曼派とは何か。戦時下で「近代の超克」を唱えた特異な文学グループの全体像を,保田與重郎,萩原朔太郎,亀井勝一郎らのテクストの精緻な読解を通して浮き彫りにするシカゴ学派新新鋭による思想史研究。雑誌『日本浪曼派』総目次収録。
プロローグ ナショナリズム、ロマン主義および近代の問題
第1章 イロニーの実践に向けて―保田與重郎と全体性の美学
第2章 不確定の詩学―ロマン派の様式
第3章 パルナッソスへの回帰―自我のエキゾティシズム
第4章 アイデンティティの倫理―亀井勝一郎と新しき主体の探求
第5章 同一性に基づく文化の創出
エピローグ ロマン主義の復権
内容説明
1930年代、日本の文化的差異/アイデンティティを探求した日本浪曼派。彼らのテクストの精緻な読解を通して、近代批判の体系としての民族主義の意味を問う。
目次
プロローグ ナショナリズム、ロマン主義および近代の問題
第1章 イロニーの実践に向けて―保田与重郎と全体性の美学
第2章 不確定の詩学―ロマン派の様式
第3章 パルナッソスへの回帰―自我のエキゾティシズム
第4章 アイデンティティの倫理―亀井勝一郎と新しき主体の探求
第5章 同一性に基づく文化の創出
エピローグ ロマン主義の復権