出版社内容情報
上海のジャーナリスト楊克林氏が『中国抗日戦争図誌』に続いて放つ壮大なグラフィックス。革命直後から近年に至るまでの詳細な日誌とともに時代を証言する写真で構成。世界初の文革大写真集。
目次
１ 起源館（文化大革命の伏流）
２ 造神館（毛沢東の神格化）
３ 大批判館（階級の的への批判と攻撃）
４ 奪権館（権力闘争の発展）
５ 文攻武衛館（武闘から内戦へ）
６ 文芸館（文芸批判と文化人への迫害）
７ 再教育館（教育の荒廃と再教育という名の労働）
８ 高層内幕館（中枢部の抗争と陰謀）
９ 免罪館（凌辱と血の記録）
１０ 経済館（文化大革命の経済的影響）
１１ 正気館（正義と希望）
１２ 終結館（文化大革命の終焉）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ののまる
10
文革中に迫害に遭った巴金が、文革後に提唱した文革博物館の建設。負の遺産として後代にきちんと記録として残し、二度と起こらないように研究し尽くさなければという思いであったのだけど、当然実現はできてません（教科書の記述すら少しだし、いまだに黙殺だし）。ということで本国以外で書籍版博物館として出版されたもの。数々の貴重な写真、資料と、文革10年間が詳細な時系列でまとめてある。上下巻、分厚い大型本です。2016/05/30
