出版社内容情報
江戸の町の成り立ちと人々の暮らしぶりを近世都市考古学の成果を駆使して復原する。繁栄を極める大都市東京――その地下にひそかに埋もれていた町並みと生活用具は過去の人々が生きていた町の姿を雄弁に語りかける。
はじめに
Ⅰ よみがえる江戸
1 埋れていた江戸
2 街の移り変り
3 死者たちとその行方
4 長屋のくらし
Ⅱ 庶民のくらしと道具
1 さまざまな道具
2 飲食と嗜好品
3 装衣と遊び
4 江戸の物質文化
Ⅲ 考古学からみた東京前史
1 江戸の成立と発展
2 武家屋敷の発掘
3 江戸城の発掘
Ⅳ 近世考古学への招待
1 江戸考古学の確立へ向けて
2 江戸の現在と未来
あとがき
内容説明
昭和50年2月20日から東京都千代田区東神田の都立一橋高校改築工事にあたって大掛りな発掘調査が40日間にわたって行なわれた。そこからは木製・陶製を始めとする様々な日用品、町割の遺構などが続々と発見され、近世都市考古学への展望が大きく開かれた。江戸と考古学、本書はこの一見結びつかないようにみえる2つのテーマを繁ぐ懸け橋である。
目次
1 よみがえる江戸
2 庶民のくらしと道具
3 考古学からみた東京前史
4 近世考古学への招待