内容説明
化学工場やゴミ処理施設はなぜ、貧しい黒人やインディアンの土地ばかりにやって来る?朝日新聞記者が告発するアメリカ環境政策の実態…覚悟して食うダイオキシン魚、農薬まみれのイチゴ、恐るべき速度ですすむ人体汚染、5年後の日本の環境問題を暗示する衝撃の警告。
目次
第1章 「環境レイシズム」とは何か(「環境レイシズム」と社会的弱者;「環境レイシズム」現場からの報告;「環境レイシズム」克服の道)
第2部 「環境レイシズム」と闘いの記録(ウォード・バレーの闘い―先住民と環境団体による一一三日の非暴力行動;核廃棄物と先住民の叡知)
資料「黄金・欲望・虐殺」―ゴールド・ラッシュのもうひとつの歴史
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
1
ふむ2018/01/24
coolflat
0
黒人とヒスパニックの5人に3人は有害廃棄物投棄場所を抱える共同体に住んでいる。有害廃棄物処理施設を最も多く抱えるシカゴ、ヒューストン、メンフィス等の都市部地域には黒人が偏在している。インディアンやアジア・太平洋諸島出身者の約半数は有害廃棄物投棄場所を抱える共同体に住んでいる。二カ所以上の有害廃棄物処理施設を抱える共同体の有色人種率はそうした施設をもたない共同体の3倍以上…。 「経済発展か環境か」「仕事か健康か」の二者択一で押し付けられる。大勢は経済発展と仕事を選択する。環境問題は詰まる所、人種差別である。2013/04/18
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